Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

水彩画教室とWANの集まり

 ほぼ1年ぶりに水彩画の教室に顔を出す。なかなか絵を描く気にならなかったが、紫陽花の花を見ていると、無性に絵を描きたくなった。色の塗り方がわからないので、いくら形が取れても、色を塗り始めると綺麗な色が出ない。

 水彩画教室が始まる前に、プールで泳ぐ。水泳も1年ぶり。体が重い。平泳ぎで無理をしないで、軽く泳ぐ。水彩画教室には馴染みの方たちが素敵な絵を描いていた。誰もがすごく綺麗な色を出し、丁寧に塗っていた。自由に書いていいというので、先生の絵をお手本に描いてみた。まだ一回目の彩色。この次にはどんな色をさそうかと思う。出来上がりが楽しみ。

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 WAN(Women's Action Network)の新しい企画を担う人たちの集まりがあった。しょっちゅうこの少人数のグループで共同作業をしているが、むしろ久しぶりにお食事を一緒に食べようと誘ってくれた。83歳のToyokoさんがいつも私たちにご馳走をしてくださる。新しいお料理や京料理など多彩。食べることを大事に暮らしているので、見習いたいと思う。人は食べるときには、腹が立たない。

 女たちの知恵を出し合い、ネットワークを組んで、社会を変えていく作業は一人ではできないが、グループならやれる。その要になっている人がToyokoさんだ。

 今、このブログを書いているときに、東京都会議員選挙の結果が出た。今の自民党の壊滅状況を伝える。東京都民の自民党に対する反逆だ。国政レベルでの不正にメスを入れたのだ思う。安倍政権はこのまま逃げきれない。安倍首相が自民党議員候補者の街頭演説にやってきた時の、国民の反応を直接見ただろうし、沖縄に行った時も、同じく冷たい視線と怒号を浴びせられた。安部首相、もう逃げきれないのではないか。どんな些細なことでも、やましいことがなければ、正々堂々としておれるのではないか。説明責任は果たさなければならないのは小学生でもわかる。無視できると思っているならば、厚顔無恥

 

 

フランス語の授業(6月30日)

 フランス語の夏学期の授業が今日から始まった。新しい人が2人加わった。一人はパリの音楽院に留学する予定の若い人。もう一人は夜の授業に出ていたが昼間の授業にかわってきた。刺激があっていい。私は二週間ぶりのクラス。春学期の最後の授業は欠席したが、先週はブレイク期間だった。

 少しばかりの復習と、新しい表現に入った。Les relations avec les voisins, ça compte? という表現。Les relations avec les autres étudiants, c'est important pour toi?  英語で言えば、The relation with the other students,  is it important for you?

それほど難しい表現ではないが、英語に慣れきっているものにとってフランス語の発音は非常に難しい。

 人から何かを学ぶという行為は、緊張感があり、心地よい刺激がある。

ケープタウンとアメリカから友人が訪ねてくる (6月29日)

 南アフリカに住んで25年になるKyokoさんが訪ねてくる。今はケープタウンで家族と一緒に暮らしているが、Kyokoさんのお父さんがケープタウンにしばらく滞在して、日本に帰るのに付き添ってきた。お父さんは80歳を超えておられる。関東の人なのでなかなか京都まで来られることはないが、今回は親戚を訪ねたついでに訪ねてくれた。ケープタウンであって以来の3年ぶりの再会。

 今朝、アメリカの知人からメールがあり、京都に来ているという。沖縄で開催された「軍事主義に抗し、持続可能な未来」軍事主義を許さない国際女性ネットワーク会議に友人2人と一緒に参加していたという。

 Kyokoさんにちらし寿司とソーメンを食べていただこうと、ランチに作っていたので、日系アメリカ人の友人をVegan 食事だといって、ランチに誘う。今年の三月に京都に来られた時に、元同僚とヴェリタリアンのお店でランチを一緒にしたので、そのことが頭にあった。共通の友人で、元同僚だった人も一緒に誘った。チラシ寿司とソーメン、野菜の煮物などの日本食と、女たちのおしゃべりが一番のご馳走になった。

 食事の後、すぐ近くの上賀茂神社で散策とおしゃべりを楽しんだ。

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整体に行く (6月28日)

 海外旅行の長旅で足腰が痛くなっていたので、久しぶりに整体に行く。イェール大学の構内や、ニューヨークの街中をよく歩いたが、それほど足の痛みはなかった。日頃からよく散歩をして歩いていたのが良かったのかもしれない。だが、長時間の飛行機の座席に縛り付けられている姿勢が良くなかったのかもしれない。結構背骨と腰に歪みがあるとのことで、その周りの筋肉をほぐしてもらい、整骨をしてもらった。これで少しは楽になる。

 大型スーパで野菜や卵、牛乳など日常生活に必要なものを買って帰る。冷蔵庫の中に食料が収まり、これでしばらくは安心。

 

夫の心電図に異常が?(6月27日)

 夫は私が留守の間に体の調子が悪くなり、痛風の薬も切れたので、病院に一人で診察を受けに行ったそうだ。心電図をとると異常な線が現れたので、精密検査を受けるように言われ、その予約の日。日赤第二病院にお伴して出かける。血液検査やら心電図やらを取り、診察を受けた。異常は見つからなかったが、個人病院で撮った心電図から考えられる3つの可能性を説明された。結果として、24時間の生活のリズムの中で、心電図がどう記録されるかをまずみることになった。そして1週間後にもう少し精密な検査をすることになった。

 年相応な体力の衰えに伴う病気の芽が出てきたのかもしれないという先生の言葉に多少の救いを得て、精密検査を待つことになる。

 途中、血液検査の結果が出るまで、数時間あったので一旦自宅に帰ったりしたが、今日は病院でほぼ一日過ごした。

 

知人の知人がイギリスからやってくる

 知人の知人がイギリスからやってきた。私がアメリカへ行く前から、知人の知人が京都に来るので是非会って欲しいと言われていた。

 最近、海外からの観光客は必ず京都にやってくる。そこに誰か知り合いがいれば、人づてに訪ねてくることが多い。

 知人の知人(ミーナさん)は南アフリカ出身で、ケンブリッジで暮らしている。夫がケンブリッジ大学の教授で京都の国際会議場で開催されるシンポジウムに参加している間、京都見学をしたいとのこと。大学生の息子と高校の娘が同伴。

 地下鉄には乗りたくないというので、市バスの一日乗車券(500円)を購入し、御所、二条城、龍安寺に出かけた。おそらくイギリスでは地下鉄での爆破事件がよくあるので、そうしたことがトラウマになっているのだろうかと思ったが、詳しいことを聞くのは避けた。

 月曜日なので御所の見学はできなかった。かつては外国人に対しては日曜、祝日以外はいつでも申請して見学ができたが、最近はルールが変わったようだ。

 だが、御所の建物の周りを散策することができた。バスを乗り継いで、二条城に。私は京都市民でシニアなので、入場料は無料。二の丸御殿の見学ができるのだが、この建物は徳川時代の栄華を誇り、武家風書院造りの代表的建築。一番奥にある、白書院の部屋の模様が変わっていた。白書院は将軍の居間、寝室だったところ。以前にはここに大勢の女人が侍っていたが、女人の人形は一切取り払われ、数人の男性の人形が置かれていた。そばにいた係りの方に理由を聞くと、今年の四月に改築が終わり、歴史的にはそのような記載がなかったので、女人の人形を取り払ったということだった。

 日本の男性中心社会を知らせるには最もわかりやすい部屋のしつらだったので、それが取り払われていたことに驚く。

時代を反映しているのかもしれないと思った。ネット上にある画像を借りると次のようなものだった。

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隣の部屋には大勢の女人がいて、艶やかな着物姿で侍っていた。歴史的な記述がないにしろ、将軍にお食事を持って行ったり、寝床を敷いたりするのは女性の役割であったはずだ。

 なぜ取り払ったのか本当の理由を知りたい。ネットを見てもほとんど何も記録がない。

 

 ミーナさんの息子の希望で龍安寺に行く。石庭、日本の宗教に関心があるという。私にとっては久しぶりだった。大勢の外国人観光客がいた。ここは人気のある寺院なのだろう。

 石庭には、細かな白石の上に大小合わせて15の石が置かれているが、どの角度から見ても、1つの石が隠れて見えない。石、岩しかない石庭をどのように見るかは見る者の心、宇宙を表現しているのだろう。

 ミーナさんと道中で交わした四方山話や、、南アフリカの話やらの中で、わかったことは結構私の友人たちと知り合いであったり、親戚であったりした。ミーナさんと出会えてよかった。彼女もアパルトヘイト時代に南アフリカから亡命して海外で学んだり、闘争していた一人なのだと思った。

 

 

ケネディー空港から帰国の途に (6月23日)

 友人と一緒にFreeportからロングアイランド線の列車に乗る。友人は兄が住むワシントンD.Cに出かけるので、ペンステーションまで、私はジャマイカでJ.F.ケネディ空港行きの列車に乗り換える。友人とは、Whats Appという無料のラインで連絡を取り合っていたが、空港では無料のWiFiがなく、私の携帯電話ではうまくネットに繋がらないので、メッセージが送れなかった。結局、彼女に送ろうとしたメッセージは羽田に帰ってからしか送れなかった。

 誰もが携帯電話を使って、ネットに接続しているので、無料のWIFiには限界があり、安全性が確保できないのかもしれない。IT革命が進み、社会が便利になった部分と不便になった部分がある。

 ともあれ、空港でチェックインをすませる。プレミアムエコノミーの席が2席残っているとのことで、350ドルを支払って、その座席を確保。14時間半の長旅を少しだけ快適(?)に過ごせた。体内時計は昼間の時間帯だったので、映画を何本も観た。「ラ・ラ・ランド」「パニック・ルーム」「素晴らしきかな、人生」等など。「君の名は」までも観てしまった。

 今年4月に開通したニューヨーク=羽田の直行便だったので、国内線に乗り換え伊丹空港まで。自宅に到着したのが、24日の夜9時。時差があるとはいえ、まる二日もかかった。

 長時間のフライトは身体にこたえる。