Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

お花のシーズン

 春にはすてきな花ばなが咲き始める。気分をぱーっと明るくしてくれる。ベランダにも、いつのまにか水仙の花が咲いていた。プランターには、ハコベタネツケバナカタバミなどが一杯に地面を覆っていた。雑草と呼ばれる草花だが、寒い冬を越し、健気にちいさな花をつけて、地面を覆うように咲き始めている姿をみると、愛おしくなる。ビオラマリーゴールドプランターに植えてみた。紫陽花やバラの木に芽が吹き出していた。
 とくに3月は別れの季節でもあり、すぐに新しい出会いが待っている。長年の付き合いにひとつの区切りがやってきて、その感謝の気持ちを花束や花飾りに表す。この時期になると家中はお花で明るくなるので、自然に心が浮き浮きしてくる。



 この春卒業するゼミの学生が黙って花束を差し出してくれた。多くを語らなくても、なんとか卒業できた感謝の気持ちを花束に託していた。お互いに顔を見合わせて涙が出そうになった。とても嬉しかった。
 誰もがそれぞれに悩みや問題を抱え、その問題と格闘しながら精一杯生きている。学生は時には授業にでる時間さえ作れないこともある。体力的にダウンしてしまい、通学できないこともある。アルバイトをしなければやっていけないこともある。恋人との別れと出会い、友人とのちょっとした誤解や対立。さまざまな経験のなかから人はどんどん強く、逞しくなる。何年か先に、何十年か先に、大学で学んだことがきっと役にたつことを願う。教育の効果が現われるのには時間がかかる。教師でも問題を一杯に抱えている。時には学生に触発をうけ、助けられることも多い。
 いま大阪市大阪府がやろうとしている教育改革の方向は絶対に間違っている。教育は競争原理をベースにしてはいけない。