Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

6月7日、電力節減に思う

 6月7月日付けの産経新聞のコラムで、三菱総研理事長の小宮山宏氏は、省エネは最大の電源であるという。電力は工場とオフィスと家庭で三分の一を消費しているという。小宮山氏の説は家庭で使う電力消費は、照明、冷暖房、冷蔵庫で70%を占めるという。工夫次第でいくらでも節電できる。気になるのはエコ電化製品に買い換えることや、生活スタイルの工夫をすすめる。
 企業や工場の努力も大いに必要になる。私の勤める所では、30人ほどを収容する中型の作業室や教室に72本の蛍光灯がついている。一斉に消すか、ブロックでしか消せない。昼間には明るさを半減するとか、不要な所を消すとかできない。IOS14000 を取得し、環境コースを持つ教育機関だが、無駄が多すぎるように思う。20年前に、原発に反対する教員がいて、新しく作った研究室棟には、冷房機を設置しなかった。未だに冷房機を使わない人もいるが、湿度の高い暑い京都で、研究室にこもって仕事をする人は少ない。その後に新しくできた建物には冷暖房の機器が設置されているので、脱原発を唱えた人たちの声は届かないで、電気を無駄に消費し続けている。
 私も一夏、京都で冷房機を使わないで汗を流しながら過ごしたことがあった。それを習慣にしていると、なんてことはなかった。窓から入ってくる風を涼しいと感じた。汗をかき、シャワーを浴びる喜びもあった。体力の弱ったお年寄りには快適な冷房も必要だろうが、私の子ども時代は、夏をそれほど暑いと思わなかった。小学校の教室に冷房はなかった。海で泳いだり、川で遊んだり、それなりに楽しかった。
 今、福島の原発事故でプールが使えなくなった学校が多くあるという。ほとんどの学校のプールは屋外にあり、放射能に汚染されている。ある自治体が小学生の体育の授業のために、屋内プールを開放したということをニュースで知った。放射能汚染地域がどんどん広がっている。いまだに放射能が拡散し続けているだけでなく、原子炉からすごい量の放射能がで続けているという。日本中が人の住めなくなるかもしれない。
 菅首相浜岡原発を止めたことが、いまの政局の菅下ろしにつながっているとすれば、日本はおしまい。福島原発事故の的確で迅速な処理に向けて、それぞれの立場で努力が最も求められる。