Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

神戸の母を訪ねる

 母は、マンションの一階部分に住んでいた。ベランダは、他の階よりも少し広く、地植えの木々がある。いまの時期、サツキが美しく咲き、バラの花も咲き出している。モミジの若葉も美しい。ツタ類もはびこっているが、枯れ葉と若葉とが混在し、家主の手を求めている。サクラソウも咲き終わり、無惨な雑草と化している。しばらく枯れ葉を集め、雑草を抜き、のび放題の枝を剪定する。母が住んでいた頃と同じようにし、いつでも母が帰って来れるようにしておこうと思う。
 春物の服を取り出して、ケアーハウスに届ける。ちょうど母はお風呂に入っていた。隣のお部屋の方に声をかけていただき、ご一緒にお風呂に入っているとのことだった。なぜかよくわからないが、しばらくお風呂に入るのをいやがっていたと聞く。穏やかに、のんびりと過ごしていてほしいと願うのだが、母としてはケアーハウスにいることにまだ、精神的に折り合いがついていないのかもしれない。
 最近では、息子や娘以外にも、知り合いが訪ねてきてくれるようだ。ありがたいこと。来週には神戸ポートアイランドにある花鳥園に、ケアハウスの職員さんが連れて行ってくれるそうだ。着ていく服の心配をして、母は「どの服を着ていけばいいか」と繰り返し聞く。妹がセットした服をハンガーにかけ、よく見えるところにつっておいた。まだまだおしゃれを楽しみたいという気持ちが強くあるのは、嬉しいこと。
 朝8時半に家をでて、帰宅したのは夜7時15分。神戸は遠い。