Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

高野川の草花たち

 早朝の散歩はめずらしく続いている。高野川沿いについこの間まで彼岸花が咲いていたのに、すっかり秋になった。黄色のセイタカアワダチソウがどんどん背をのばしている。葛の葉は地面にはびこっているが、まだ花を咲かせない。いつ葛の花が見られるのかと心待ちにしているが、なかなか出会えないでいる。
 白とピンク色のミゾソバが川辺に一面に咲いているのは圧巻。白のミゾソバは、ママコノシリヌグイによく似ているので、はじめはママコノシリヌグイだと思っていた。手で触ってみるとわかるはずだが、なかなか川の近くまで下りて行けないので、土手の上からずっとながめていた。思い切って手をのばして触ってみると、ママコノシリヌグイのように、茎や葉っぱに刺がないので、これはミゾソバだと確信した。

クロガネモチの木はいっぱい実をつけ、アキニレはもう紅葉が始まっている。下鴨神社の樫の木には団栗の実が鈴なり。鉢植えの藤袴はいい匂いを放つ。藤袴は「秋の七草」の一つで、「源氏物語」や「徒然草」に登場するが、近年では絶滅危惧種に指定されていた。2008年の「源氏物語千年紀」を記念して、「藤袴プロジェクト」が京都ではじまった。京都の文化と自然を守るために、多くの小学校等でおよそ7000株の原種が育てられたそうだ。下鴨神社藤袴も、このプロジェクトで育てられたもの。ムラサキシキブもきれいな実をつけている。さまざまな秋色は散歩を楽しませてくれる。