Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

8月9日 「女性の日」

今日から3連休。フラットの前の海岸沿いでは多くの人たちがゆっくりと散歩をしている。
国民の休日「女性に日」で、朝からTVのニュースは女性を登場させて、どのような人生だったかを語らせている。涙ながらに語るどの話も誰にでも起こってきた問題だ。背景に男の暴力、無理解、支配がある。いつまでも同じ話。女性学に関わっている友人、フェミニストの友人は、まったく政府はかけ声だけで、何もしようとしないという。
 ずっとこの間の話題は、COSATU(南アフリカ労働組合連合)の事務局長Vaviのセクハラ問題。彼は地位を利用して職場のポストを餌にして性的関係を強要した。このケースだけではなくこれまでも同じことを繰り返している。COSATUは与党 ANCと長年政権を組んできた。憲法にも「性差別」をしないことが約束されている。だが、現実には現大統領は何人もの妻を持ち、「アフリカの文化」と豪語し、レイプ裁判も権力でねじ伏せてしまった。権力を握るものは、真剣に女性を平等な人権を保障しようとしない。男性中心の社会であることに変わりない。口先だけの約束は不要だと女たちは怒っている。
 
 イースタンケープで仕事をしているPRAESAの元同僚がケープタウンに帰ってくるというので、共通の友人の家で集まろうという計画を以前から決めていた。実際には連絡がうまく行かず、取り消しになったのだが、当日まで私の所にも、集合する家のジェームズにも伝わっていなかった。カゼイヤとジェームズは準備していたが、誰も現れないのでがっかりしていた。とりあえず、私は朝からお米をたいていたので、ジェームズの家に海苔巻きを持って行くことにした。ささやかに3人でランチをとった。ゆっくりとプラエサのこと、ネヴィルのことが聞けてよかった。ブライの火を作り、野菜とハムとパンを焼いて食べた。
 もともと、シャナーズからこの日のランチに招待されていたが、プラエサのことがあったので、ランチには参加できないが、ティータイムに顔だけでも出してほしいと言われていた。ジェームズの住むランズダウンからニューランズまで車で10分ほどで移動。休日なので町は静だ。
 シャナーズと1年ぶりの再会。いつものことだが、ランチパーティでは、親戚、友人たちが集まっている。一度のこれまでの知り合いと再会できるのも嬉しい。とくに今日はくも一つない快晴で、シャナーズの家からはデヴィルズ・ピークが見える。友人は美しい山の景色を楽しむためには庭の大木の上の方の枝を切るべきだと話している。木は家の中が覗かれないためには必要な役割をしている。夕方まで四方山話をして帰宅。
 今日もよく動いた一日だった。フラットの前の景色をスケッチ。無心になれる。