Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

春の花色と筍

 ひさしぶりに大原の朝市にでかけた。昨夜から降り続けた雨で、大原の里は新緑の芽で輝いていた。桜もまだあちこちに残っているのも嬉しい。風が強く人の出はまばらだったが、いつもの花屋さんがきていた。今日は「ラショウモンカズラ」を差しだしてくれた。とてもいいにおいがするという。可憐な草花で、とても気に入った。シソ科なので、ホトケノザやオドリコソウなども大きく見て同じグループだとわかる。なぜラショウモンという名がついたのかを調べてみた。平安時代の武将渡辺綱が、羅生門で鬼退治をしたときに、切り落とした鬼の腕の形が、このラショウモンカズラの形に似ているからだという。どんな花にも名前がついているのに、あまりにも私は知らない。だが、名前の由来を知るとその花に親しみを感じ、大昔から多くの人に愛されてきた花だとわかる。山地の湿地帯や渓流沿いに咲いているという。いつか山で出会ってみたい。
 もう一つ買ったお花は、ミツバツツジ。玄関に置いてある信楽焼の花器にいけてみた。
小さなつぼみがいっぱい。桜の花が終わり、ゴールデンウィークの頃になると、山々がツツジで色づく。まず咲くのがこのミツバツツジの紅紫色が鮮やかでいい。桜と同じく、花が終わると三つの葉がでてくるので、このような名前になったと思う。

 朝市で筍がでていた。京都は筍の名産地で知られる。とくに向日市長岡京市大山崎、塚原などの筍は極上の品質で日本一だといわれている。店先に並んでいるのはこうした産地の筍だが、今日は京都の北の大原でとれた筍を買った。筍ごはん、筍とカシワとスナップエンドウの炊き合わせ、筍とコンニャクの佃煮を作った。春を満喫。