Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

WANの会議に参加 なぜ自民党は「LGBT法案」に後ろ向きなのか

 気がつくと、あっという間に時間が経っている。12日の日曜日午後から、4時間近くWAN(Women's Action Network)の理事会があった。私はいまは理事をしていないが、WANの歴史を振り返り、今後にどんな展望をもつかという議論にひっぱりだされた。初期の頃にしばらく関わってきたからだ。WANを立ち上げ、運営してきた一員として、どう組織作りをしてきたかは、伝達していく必要もある。もともとは関東で開催されている会議に出席することになっていたが、WANをたちあげた89歳の方が体調不振のために京都からオンラインで参加することになっていた。直前になってオンラインにも参加できないということで、急遽我が家で京都組3人が集まり、オンライン参加になった。これまでもオンラインでこの会議の運営にも関わっていたので、コロナ感染症のために9月開催が延期になり、一年越しで開催された。3人のほかにはあと3人がそれぞれの自宅からオンラインで参加。すごく便利になったが。。。WANを初めて13年にもなる。いまでは、事務局の作業は外に委託しているので、細かな事務作業は個々人の作業からなくなったが、発足当初からしばらくは手作業だった。そうした手作業は、大勢の人たちと共同作業で行うので、結構楽しいものだった。それぞれの得意分野を発揮して、共同で作業することは、プラスアルファの大きなものを得られたように思う。人と人がつながっていることが一番大事なのだと。オンラインで世界中の人がつながることはできるが、目に見えないプラスアルファのものが実感できない。

 今朝は雪が降ったり、やんだりと、寒い一日となった。コロナ感染症はかなりおさまりつつあるようだ。ほっとするが、京都市内では223名。おそらく軽症の人たちは保健所にとどけでていないだろうから、実際にはもうすこし多いのではないかと思うが。なんとかおさまってほしい。私自身はコロナに感染したくないからではないが、自宅に籠りがち。精神がだんだん内にむかって、塞がり気味になる。脳にも刺激が必要かと思い、ピアノ曲の練習をする。本の断捨離で少し離れている間に指が思うように動かないが、それでも練習を続けているうちに、調子がもどってきた。

 差出人が不明なままで、メッセージや写真が送られてくるようになった。絶対私は開けないで、すぐにゴミ箱に捨てているが、うっかり開けてみて、コンピュータにウィルスがばらまかれたら、大変だ。人にメッセージを送る場合は、なぜ自分を名乗らないのかと誰でも不信に思うだろうに。飲食店で悪ふざけでとった動画を流したことで、本人と、未成年の場合は親に損害賠償が発生する可能性がでてきた。「ふざけていた」では済まされない事態に慌てている。また他人を貶めるために他人のプライバシーを侵害するような動画を拡散した人たちが問われている。情報リテラシーの教育が必要だが、それが徹底しない。

 昨夜の「報道1930」では、稲田朋美自民党議員から、なぜ「LGBT法案」が自民党内で合意を得られないかを聞いた。自民党の西田参議議員は「内心にかかる問題で、人権侵害など逆の問題がでる」と言って反対。高市早苗は「文言について調整が必要」と発言する。稲田朋美は、超党派でせいぜい合意した「LGBT理解増進法案」を提出したが、国会には提出されず、文言が問題になっているという。その文言とは「差別はゆるされない」。LGBTであることで、差別を受けていることは明らかだが、なぜこの文言がいけないのかがわからない。西田や高市の発言からもわかるように、「差別」という言葉がいけないというのだ。岸田首相は、これを認めると「社会が変わってしまう」といい、「LGBT法案」には反対だが、世界の理解からあまりにもかけ離れていて、海外のメディアから批判がでている。G7までには何とかしないといけないとあわてているが、自民党内は不協和音。稲田朋美自身は、この番組内では「法律家」だから、「人権を守る立場からこの問題に取組んでいる」と発言。自民党内の反対勢力は、日本の伝統的な家制度が壊れるという古い価値観からきていると、一橋大学教員中北浩爾氏は指摘した。つぎに夫婦別姓同性婚の問題に発展していき、戦前の「伝統的家族」観が崩壊することを恐れているという。もう一人のゲスト毎日新聞専門編集員の古賀攻氏も同意見だった。そして、岸田総理の秘書官が言った「隣りに住んでいたら嫌だ」というのは、50年前にアメリカで「隣りに黒人が住んでいたら嫌だ」と言ったのと同じだと、ニュージランドの議員に指摘されている。稲田朋美氏は、この問題を持ち出したことで、選挙中に「稲田朋美を落選させよ」という激しい妨害活動を受けたともいった。神道政治連盟などから反発も受けたが、選挙結果はこれまで以上の得票を獲得して当選したという。背景には統一教会なども含め、様々な宗教団体の動きがあったのではないかと思った。稲田氏は自らを「私は保守です。LGBTの問題は人権の立場から理解増進している」ときっぱりと発言した。野党であれ、与党であれ、基本的人権を尊重するというのであれば、いかなる「差別」は許されないのではないか。当たり前のことがなぜ当たり前にならないのか。

 侘助椿が2本植わっているが、右半分はよく咲いているのに、左半分は赤色の侘助椿が咲かない。蕾はついているが、なかなか咲かない。同じではないのがいいのかもしれないが、同じ環境にいるのに、どうして咲かないのかと、勝手に思う人間の傲慢さ。小さな、ヒョロヒョロの苗だったのに、すごく育っている。強い。椿はカメリア・ジャポニカと呼ばれ、日本原産。ヨーロッパに住む友人たちは、ジャパニーズ・ローズとも言ってくれる。春を告げる、すごく嬉しくなる。