Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

日本の国家予算は? 「異次元の少子化対策に挑戦」は? クチナシの実

 23日(月)「報道1930」で国家の財政に関する議論があった。ゲストは、自民党議員の鈴木馨祐立憲民主党逢坂誠二明治大学大学院教授の田中秀明。それぞれ立場が違うが、概ね同じ意見だった。この議論では誰もが現在の政府の予算の決め方、明細を開示しないやり方を良しと思っていない。財政は明確化して、国家予算の執行を国民が納得できるものでなければならない。当たり前のことができていないのが今の日本。

「独立財政推進機関」が日本にだけない。G7諸国(ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、カナダ、アメリカ、日本)のうちで、日本だけに政府から独立した財政健全化責任を問う機関がないという。財政の透明性がない。とりわけ3年前にコロナ禍の中、予備費が膨大に増え、国債が一般財政と変わらない金額、つまり赤字が膨大に膨らんだ。当然のように毎年国債が増え続けているという。ドイツでは基本法憲法)により、予算にからむ政策を決める際に財務大臣に停止権があるという。財源のない政策に対して財務大臣に停止する権限が与えられている。ドイツでは2022年7月に保険省が薬局の消費税減税を提案したが、財務大臣が停止権を行使して、保険省の案が通らなかったということが紹介された。日本は債務残高は259%増大しているという。G7の中で、イタリアがトップだが、それでも151%。ドイツは70%、イギリスが95%、アメリカは128%、日本は飛び抜けている。借金大国で、いくらでも赤字を出していく。国としてはもう破綻している。

 岸田首相の言ってきた「異次元の少子化対策に挑戦する」は、今日の国会演説では、「従来とは異なる次元の少子化対策を実現したい」と言葉を変えた。「異次元」というう言葉が意味不明だと指摘を受けたのだろうか。内容がまったくわからないので、「従来と異なる次元」と言い換えても同じだ。財源の出所も明示しないで、国民を騙す手口のようにも思える。社会保険料の範囲内での割り振りを変えるだけに過ぎないと指摘する評論家もいる。社会保険の最大の財源は、医療保険と年金保険が大きな割合を占めるが、最近には、高齢者の医療保険料の負担を増やし、毎年高齢者の年金額を減額している。高齢者から財源をひねり出し、子供たちへそれを回すというだけで、誰もが安心して暮らせる社会政策になっていない。一方防衛費は財源もないのに、膨大な予算をつけようとしている。しかも、岸田首相は国会開催前に、何も決まっていないのに、G7の国に対して防衛費を含めた防衛体制の約束をしてきた。どう予算化するのだろうか。この政策で選挙したわけでもなく、国民の要求で防衛費の増額があったわけではない。岸田首相の暴挙はどう裁かれるのだろうか。岸田首相の支持率下落対策として、「異次元の少子化政策」を出してきたとすると、大きな誤算になるのではないか。「少子化政策」と「防衛費予算」とが「アメとムチ」でなければいいが。

 コロナ感染拡大がとまらない。そんな時になぜ2類から5類に変更をするといいだすのだろうか。その科学的根拠を示してほしい。実際には、コロナに感染しても、医療機関で適切な医療を受けれるわけではない。感染症に対する公的機関の責務はすでに放棄されているし、病床を増やすこともしない、保健所への届出も不要になっていたり、濃厚接触者も放置している。こうした状況のなかでの第8波の感染拡大と死亡者数過去最多の更新がつづく。

 24日(月)今朝からのニュースは、全国的に大雪が降り、各地で被害が相次いでいるという。京都は穏やかな日で朝の散歩に今宮神社ー大徳寺ー北大路のコースででる。最近の散歩コースだが、今日の発見はクチナシの実を初めてみた。とても綺麗で、この実は、染料として、布染めはもちろん、栗きんとんや沢庵などの色染めに使われているという。この地域は京都の機織業にも貢献した場所だったので、クチナシの花は貴重だったのだろうかと思った。だがこんな大きなクチナシの木をみたのは初めてだった。