Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

定期預金の利率の低さ、バラの手入れ お習字のおけいこ

 二週間に一度のバラのお手入れと、お習字のお稽古。バラのお手入れに出かける前に銀行に寄った。前に住んでいた家の近くにある銀行で、バラのお手入れをする場所もすぐのところ。銀行の出し入れは、だいたいATMで済ませるので、銀行に行く用事はほとんどない。すこし定期預金で預けていたものが満期になったので、手続きが必要になった。利息はほんの微々たるもので、利率が0.002。高齢者に限って100万円までを定期預金すると、利率が0.152になるという。ほんのわずかな利率だが、0.002よりはましだ。その手続きのために、およそ50分もかかった。なんと時間の無駄だと思った。それほどお客さんはいなかったのだが。事務仕事をしている人たちをみていると、10人ほどが女性で、ほぼ全員が20代で数人が年長者(それでも30歳代)。男性は一人だった。典型的な「女性の職場」という感じがした。すべての処理はデジタル化しているのに関わらず、何重にもチェックが入り、時間がかかる。なんとかならないかと思ったのと、高齢者には知らされない情報がたくさんある。しかも普通定期よりもいい利率の預金を、なぜ高齢者向けなのかと思った。日本全体の経済が疲弊しているが、そのしわ寄せが高齢者にきている。社会保険料(健康保険料、介護保険料)などの支払い額が増え続け、医療費の値上げもある。とても快適な生活が送れるわけでもなく、不安な生活が待ち受けているのかと思うと、気がめいった。

 ちょうどテレビ番組では、「出産育児一時金」引き揚げを政府が発表したというが、その財源は75歳以上からもその財源を捻出するという。若い人たちも、50万円の一時金を受け取れるからと言って、安心して子供を産み、子育てに向かえないと不安を示していた。大学までの教育費を無償にするなど、別の「子育て支援」はないのか、一時金だけでは、出産への覚悟ができないと若い人は言っていた。若い人にとっても、高齢者にとっても、安心して暮らせる社会ではなくなってきた。防衛費は異常に膨らませている。そんな予算は本当に必要なのだろうか。

 「バラのお手入れ」はかなり遅れて参加した。全体の半分ほどのバラの葉っぱをとりいそぎ、春にむけて花がどう咲くかを想像しながら、延びた枝を誘引していった。脚立に乗って高いところを紐で止める人は、高いところは好きだと言う。私は絶対にできない。めまいがしそうだし、高いところでは身体のバランスもとれない。下から紐を渡す役を引き受ける。バラはこれから休眠期に入るので、エネルギーを要するものはすべて取り払っておくと、春には葉っぱと花が一気に出てくる。いつもよりも40分近く長く作業をつづけた。大急ぎでお習字の教室へ移動。

 「九州兎跡 百都秦井」(キュウシュウウセキ ヒャクグンシンヘイ)の前半部を書いた。意味は、「兎が中国を9つの州にわけた。」州という字はなかなか面白いと思った。国語で漢字の勉強をしたが、意味を考えることなく、形を学んだように思った。

 千字文のおよそ半分を超えたあたりを書いている。千字文を書き終えるまでに、まだ5年以上はかかるだろう。漢字に興味を持ち続けることが、一番大事なことで、最後までやり遂げたい。