Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

今日のお花たち 『学恩と友情を糧に』を読んで トロントにいる孫 フィッシング詐欺メール

 今朝は風を少し爽やかに感じた。バラの病気が止まらない。しばらく黄色くなった葉っぱをむしり取った。ムクゲは三つ花をつけていた。一日花と言われるくらい、勢いよく咲いたかと思うと、すぐに散ってしまう。この儚さが尊いとして茶花として使われるとか。またムクゲは韓国の国花だとか。この暑い時期に、元気よく咲いてくれる花たちは嬉しい。赤いバラも好きだが、ピンク色のバラは心を穏やかにしてくれる。

 

 風呂本武敏著『学恩と友情を糧に』を読んだ。6月の初めにご著書をいただいておきながら、お礼状も出さないままだった。とても心苦しい気持ちでいたが、なかなか読むことができなかった。神戸大学国際文化学部で長いこと教鞭をとられ、定年退職後には愛知学院大学文学部でも教えておられた。京都大学で英文学を学んでから、ずっと英文学を教える50年近くの年月で、そのとき折々に出会った先輩や後輩たちと関わる中で、「英文学」研究を通して、生き方を確立された奇跡が描かれていた。私自身は英文学からは程遠いところで別世界の文学と対峙してきた。その向き合い方は風呂本先生から学ぶところは大きかったと思う。感謝。「文学研究」は人間や社会のありようと無縁ではないことを改めて教えられた。

 カナダのトロントに語学研修に出かけている孫からお土産に何がいいかと聞いてくれた。即「メイプルシロップ」と応えると、「地方へ出かけた時に、お店の人が作ったという自家製メイプルシロップを購入した」と返ってきた。週末にはモントリオールやナイアガラの滝などに小旅行を楽しんでいるようだ。ようやく大学生らしい生活をエンジョイしているようで、ほっとした。娘は孫の居場所を携帯電話で確認しているようだ。ホームスティ先の家にちゃんと帰り着いているか、学校に出かけられたかとか。便利な時代になったが、なんだか行動が誰かに「監視」されているかのようである。ロシアではいとも簡単に政府の要人の暗殺や非業の死が横行しているのは不思議ではないと思った。

 今日の朝日新聞デジタルによると、今月初旬にアメリカの下院議長ペロシ氏の台湾訪問前後に、大量のフィッシング詐欺メールが送りつけられていたことを明らかにした。使われたプログラムから中国発の可能性が高いとみている。トランプ元大統領や橋下徹大阪市長などは、Twitterを利用して私的見解を発信し続け、多くの虚偽を拡散した。嘘とは知らずに、信じた人たちが大勢いた。デジタル社会の恐ろしさや落とし穴がある。悪意や気晴らしからこうした犯罪を軽い気持ちでやってしまったり、意図的に利用したりする人たちがいる。社会は科学技術の進歩をしているが、人びとを貶めたり、扇動したりする嫌な社会になった。