Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

大原の朝市と自粛生活、淡路・阪神大震災のこと

16日(日)朝6時に起床し、窓の外をみる。雪も雨も降っていないので、友人にラインをして、大原の朝市に行くかどうかを確認。大原は山間部にあるので、多少温度が低いところにあるが、おそらく大丈夫だろうということで、6時半出発で友人のマンションの駐車場で会うことに。お互いのマンションが北と南で面していて、ベランダから見える。歩いて3分。彼女は一人暮らしだが、いまは家で仕事をつづける。一週間に一度の大原行きは、ある意味での安否確認にも。四季折々に素敵な景色を見に行き、美味しいものを食べる仲間。いつもお寿司とおはぎを購入するお店のおばあちゃんは、先週は休んでおられた。東京で就職した孫さんを訪ねて行ったのでお休みをしたという。この孫さんは、イギリスの留学して卒業後に東京で就職した。この娘の兄を私が教えたことがある。大原の朝市に通い始めたのは、ほぼ20年前からであり、自分で車を運転して夫とよくでかけた。いまは車を手放し、車を運転しなくなって、近くに住む友人が車に乗せてくれるようになってから、4〜5年になる。この間お店を出していた人たちが高齢化して、お店を出さなくなって、世代交代が起こっている。実際に無農薬栽培で野菜作りを楽しんでいる若い世代の人たちが増えてきた。安心しておいしい野菜がいただけるのが私にはうれしい。お花屋さんも世代交代した。前のお花屋さんは四季折々の花や木の名前をたくさん教えてくれた。お花や木々から季節の移り変わりを感じたり、植物園の中を歩くのを楽しくしてくれた。感謝、感謝。いまの若いお花やさんもいろいろと教えてくれる。

 大根はいま一番美味しい季節。ほんのひとかたまりを下ろし大根にして合わせ酢でたべた。大根独特の苦味がなくて美味しかった。辛味大根も好きだけど。合わせ酢は、お醤油、みりん、酒、柚酢、梅酢などをブレンドして作っている。何にでも使えるので便利。千枚漬けは聖護院カブラで作るが、大根で作ってみようと思った。どうなるか楽しみ。冷蔵庫の野菜室の整理に一週間に一度は野菜スープをつくる。野菜を細かく刻むのが大好きなので、スープ作りにはいい。今日は玉ねぎ、人参、ブロッコリ、セロリー、キャベツ、大根、人参葉などを魔法瓶の鍋に入れただけ。どんなスープになるかお楽しみ。

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全国のあちこちで、コロナ感染者数が過去最多数になっている。毎日記録を更新しているので、どこまで行くのか不安。家に閉じこもっていると、コロナ感染の危機感がない。窓の外の世界も静かで、凧が空に浮かんでいた。親子の楽しそうな声が聞こえてきた。子供の頃は家の前の道路や公園で、大きな子供が小さな子供に凧揚げを教えて走り回っていた。いまでは河原などの広い場所でなければ、凧揚げはできないが、親が子供に教えている光景は微笑ましい。誰もが外に飛び出して、自由に動き回れる時がいつ来るのだろうかと悲しい気持ちで家の中から眺めていた。

 1月17日(月)ちょうど27年前の5時46分に淡路・阪神大震災が起こった。毎年この日が来ると思い出す。16日は娘の誕生日。翌日の17日に大震災が起こった。神戸の長田は私が育った土地。私は南アフリカヨハネスブルグにいた。だから私の身体にその記憶はない。娘は信州にスキーに出かけ、17日の朝に夜行バスで大阪まで帰り、そのまま出勤の予定を変更して、16日の夜に京都の自宅に帰ってきた。自宅も地震で大揺れしたが、阪神がどうなっているかを知るよしもなかった。駅まで歩いて行くと京阪は止まっていた。阪急もJRも。職場には行けず、自宅に戻り、テレビを通してことの重大さを知ったという。私は16日の夜、娘にヨハネスブルグから電話をかけ、「お誕生日おめでとう」と言い、普通の会話を交わした。翌朝目をさますと、南アフリカの友人が電話をかけてきて、「日本が大変なことになっている。知ってる?」と言った。当時住んでいたところにはテレビがなかった。新聞は町にでて店で購入するしかない。あわてて、日本人の友人のところに駆けつけて、テレビを見せてもらった。ショックだった。高速道路が倒れていた。町が燃え上がっていた。恐ろしい光景だった。それでも私には実感がない。父母やきょうだいや、子供の頃からの友人たちや近所の人たちが経験したことを知らない。毎年この時期に報道される「記録」を記憶しておこうと思う。