Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

3月9日 お習字と筋トレジム

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 今日は午後2時からお習字のおけいこだった。「府羅将相 路挟槐卿」(ふらしょうそう ろきょうかいけい)の前半。意味は、「トップクラスの役所がつらなり、将軍やら宰相らをいただいている。宮中の路には公や卿の官職をもつそうそうたる官僚がならんでいる。」。「羅」は羅列という意味。筆の運びが難しく、なかなか形がとれない。日頃、筆や鉛筆やポールペンを持って文字を書くことがないので、お習字をしている間はとても静かな気持ちになる。

 お習字のあと、筋トレジムに行った。30分ほど12種の機械を使って、腕、足、胸、腹筋などを鍛える。筋肉を使って不要な脂肪を燃焼させる運動理論が根底にある。自分の力で、自分がやれるレベルからやるので、無理はない。一時期ジムは人が集まり蜜になるので、いろいろ心配ごとがあったが、ジム側も消毒と換気に最大の注意を払っている。

 帰宅後、朝から探し物をするために、本棚からCDや本やプリント類などを取り出していたので、それらを整理した。探していたのは、日仏会館に通っていた時に使ったテキスト3のCD。絶対捨てることがないので、どこかにあるはずだ。前に整理したときには、テキスト1、テキスト2のCDは同じところにあった。そこになぜテキスト3のCDがないのか不思議だった。コンピュータの中にコピーして入れてあるので、問題はないが、それでも元版が気になる。iCloud にもフランス語のテキストはすべてコピーして保存していたので安心した。CDをつくっておいた。一つのことが気になると、それを終えないと先に進めない。すごく頭が硬くなったと思う。これを。これを頑固というのだろう。

 世界中のメディアで注目しているのは、イギリスの王室のエリザベス女王の孫ヘンリー王が結婚相手のメーガン妃と一緒にアメリカのテレビ番組で、インタービュに応えた場面。アメリカで超有名人のオプラ・ウィンフリー司会だった。私も一部見たが、どちらとも判断がつかない。二人の息子の肌の色をめぐって、人種差別のことが話題になっているが、メーガン妃の主張は何なのか。こんな問題は持ち出すまでもなく、彼女自身がアフリカ系の血を引く。それだけでもアメリカ社会では長い歴史のなかで人種差別の対象だったので、メーガン妃自身も多くの差別を経験してきただろう。そして今なおあからさまに続いていることも、すでに承知であるはずだ。そんなことを物ともせず、ヘンリー王子と結婚したはずだし、誰が何をいうかは十分に予想できたはずだ。それを持ち出し、イギリス王室の「差別思想」を攻撃することに違和感を覚えた。王室は二人の結婚を認め、イギリス国民にも披露した。わざわざ今になって息子の「皮膚の色」の問題を持ち出すのは、同情を買うためだったのだろうかと違和感を覚えた。むしろメーガン妃自身が潜在的に持っている「皮膚の色」に対する劣等感ではないかという気がした。私自身もアメリカで初めて「アジア人」「日本人」であることで、あからさまな差別を受けたことがあった。日本では経験したことがなかったので、ショックだった。だが、多くの人たちがそうした人種差別と闘ってきた歴史があり、アフリカ系アメリカ人作家やアフリカ人作家たちはそうした状況を作品に書き、「皮膚の色による差別」と闘ってきた。そこから学ぶのは、皮膚の色だけでなく、男女差別、階層差別などなどあらゆる差別をどう克服するかである。メーガン妃のインタビューからは何ら建設的なことや人間的なことは感じ取れなかった。