Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

5月7日 コロナ報道に疑問

 毎日、毎日、コロナに関するニュースばかりで、気が滅入る。感染症を広げないために自粛は当然のことかもしれないが、「ステイホーム」しながら、外との世界とのつながり、情報が制限されていることが気がかりだ。テレビと新聞などのマスメディアから流れる報道は非常に限定されている。ネットやSNSなどでの情報を自分で探すしかないが、それもあまり期待はできない。

 世界中が同じコロナ感染症の問題だけでつながっているような錯覚すら覚えるが、日本は外国の多くの国と違ってPCR検査を受けにくい状況がある。いつまで経っても、検査が保健所や国立感染研究所だけに集中していていて、その扉を硬く閉じているように思える。多くの専門家たちが指摘しているが、日本の各都道府県には医学部をもつ大学がある。そこでも検査はできると指摘している。京都大学iPS細胞研究所山中伸弥先生は、研究所では30台ほどの検査機があり、検査できる人もたくさんいるという。いくらでも協力できるという。だが、政府は数字が爆発的に増えることを抑えているために、こうした検査機関に要請しないできた。世界中からも、笑い者になっている日本だが、そんなことはお構いなしだ。

 一人ひとりは、コロナ感染症にかからないように注意するしかないが、いつどこで感染するかは誰もわからないし、誰にでも起こりうる。

 テレビニュースやインタビューで、保健所に電話をかけても、病院に電話をかけてもPCR検査もしてもらえなかったり、重症化して、救急車を呼んでも、診察してもらえる病院がなかったこと等が報道されている。どうなっているのかと怒りがこみあげてくる。

 今日は、関西テレビのお昼の番組、安藤優子さんと高橋克実さんの「グッディ」に田崎史郎さんが出演していた。以前から気になってはいたが、特に大阪府知事の吉村洋文氏と、経済再生担当大臣の西村康稔氏とのバトルが話題になった。吉村知事は、大阪方式で「数値を示して、出口戦略」をするという。それに対して西村担当大臣は、「勘違い」「強い違和感を覚える」と言って、吉村知事が言った言葉の揚げ足をとり、「休業要請を解除する要件の基準は国が示してくれないから」と言うのはおかしいと言った。いったん吉村知事は謝ったが、どうみても政府側が具体的な数値・基準が示さないことに対する政府批判であった。

 こうした背景を田崎史郎氏は、必死になり、まるっきり政府の側にたち、政府の代弁をした。その言い方そのものも、ジャーナリストとしてではなく、政府側の人間かと思うような発言だった。ずっと以前からも感じていたが、安倍政権からお金でももらっているのか、まるで安倍首相の代弁をする。みっともないほど、躍起になって政府を守ろうとする。ジャーナリストとしてあるまじき姿だ。

 西村大臣の大人気ない発言は、「休業要請を解除する要件の基準」を国が示すはめになった。 

いずれにせよ、政府が休業要請をするということは、休業を迫られた人たちへの保証が伴う。だが、政府は保証を本気で考えていない。そのあたりがどうなるのか。吉村知事はその点を十分に考え、寄付も随分と集まっているようだ。