Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

5月2日 コロナ感染症に関するさまざまな意見

 大阪府知事吉村さんは、政府に歩調を合わせることなく、独自の政策をとり、実行しているようにみえる。PCR 検査数を増やし、ドライブスルー方式を導入し、感染拡大を止めようとしている。大阪では維新の会が医療体制を縮小・削減した結果、今回のコロナ感染症の取り扱いについては、なんとか医療崩壊を招かないようにしなければ、大きな批判の的になる。そのためではないとしても、さまざまな方策を駆使しているようにみえる。

 だが、東京が終息しない限り、終わらない。今回は、嘘やごまかしではすまないので、多くの人びとは「ステイホーム」に協力しているが、政府の方針と実態との整合性がみえない。

 4月30日、夜10時からNHKの国際報道2020で、南アフリカのことが報道された。5週間のロックダウンを続けていて、4月30日がその期限になるが、事態は収束していない。いまだに貧富の差は大きく、ロックダウンで仕事を失った人たちは食料を購入する現金がない。一時期政府が水や食料を配給しているというニュースも流れたが、なかなか問題解決にはつながらない。今回NHKの報道では、地域の学校が襲撃され、コンピュータなどが略奪され、証拠隠滅のために放火されているという。全国で200ほどの学校が破壊されているという。友人からのメールでは、ヨハネスブルグだけでも70もの学校が焼き討ちにあったという。コロナ感染よりは、生きるための生活が最優先として、経済生活が優先され、来週には職場に復帰したり、職探しが始まるという。ケープタウンの友人が言うには、AIDSのときは誰もが病院で検査を受けるキャンペーンが進んだが、どうもコロナ感染症の場合は検査を受けられていないようだ。

 日本では、何度も何度もPCR検査を受けたいと申し出ても、なかなか検査が受けられず、命を奪われてしまう人たちが後をたたない。政府は見て見ないフリをする。安倍首相がいうように、一日2万件の検査が受けられるのであれば、軽症、重症とわず感染した人の実態が明らかになるだろうに。

 京都の多くの大学で、アルバイトができず、帰郷もできず、下宿に閉じ込められている学生たちに、パソコンをレンタルしたり、一時金(立命館は3万、京産大は5万、京都精華大学は5万など)を出したり、授業料の支払い期限を遅らせるなどで、学生たちを支援しようとしている。ほとんどの大学では、ネットを通じて、遠隔授業を試みている。先生も学生も大変だろうなあと推察する。

 そんななかで、9月入学説が浮上している。高校生の声も利用しながら、誘導しつつある。橋下徹氏は今9月入学に変更しなければ一生できないとまで言い切った。尾木先生ですら、9月入学説を応援している。

 いま学校側は、児童や生徒や学生たちに対して、なにもしていないわけではない。高校生の孫は、毎週学校から郵送されてくる課題に毎日とりくんでいる。おそらく先生たちの負担は大きくなっていると思う。大学生の孫はゼミの先生とZoomで初めての顔合わせをして、他のゼミ生と遠隔授業を受けている。こうして日々、教師たちが努力していることを、まるで何もしないで、子供たちを教育の現場から家に閉じ込めているかのように議論するのは、どうかと思う。いずれは「国際水準」「留学生」の視点から「九月入学」を開始する時期がくるかもしれない。今後、海外留学のような制度もどうなるかわからない。「九月入学」は、社会全体の時間軸を変えることになるので、時間をかけて考えていく必要があると思う。

 最近の水彩画。ちょっと平面すぎる。どうすれば明暗、立体感がでるのだろうか。ゆっくり向き合えるのは精神的にいい。

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