Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

4月1日 新学期、新入社の日に

 本来ならば、4月は新しい人生の始まりを祝う日。新たな気持ちで人生設計を立てる大事な日だが、憂鬱な気分だ。一週間すればこの状況から抜け出せるというものであれば、誰もが我慢できるだろうが、現状は先が見えない。世界中から、東京から発信されるニュースは暗く、絶望しかない。孫は高校生と大学生だが、毎日何の目的もなく暮らしている。高校生のほうは、一週間ばかり前からクラブ活動(テニス)が始まり、コロナ感染の危険性はあるなかで、学校に通っているが、ハラハラしながら見守っている。

 「週間朝日」に小泉純一郎氏のインタビュー記事が載っていた。森友問題では、「誰が見たって関わっていたのというのはわかるじゃないか。夫人が名誉校長になっていたわけでしょ。安倍さんはあの状況で関わっていないことをどう証明するのかね。嘘を言っているということだろう。」「桜を見る会」の公文書である名簿の破棄についても、「よくもこんなことしたなってあきれていたよ。長期政権で自信をつけているんだろう。」安倍首相の責任について、「そもそも公文書改ざんは、安倍さんが「自分や妻が関わっていたら総理も国会議員も辞める」と国会で言ったことから始まっている。私はその発言を聞いたとき、辞めざるを得ないなと。なんであんなことを言うのかと思った」と語った。安倍首相はこのコロナ騒動で保身できたと思っているかもしれないが、オリンピックの一年延長に関しても、世界中から悪評が聞こえてくる。なぜ夏なのか、なぜ安倍首相の任期中なのか。もう少し様子を見て、完全に世界中からコロナウィルスを退治できたときに、その目安がついたときに決めるべきではないかと。小泉元首相も言っているが、オリンピックを日本でする場合の最適な時期は「春か秋でしょう」。なぜ最悪な夏にこだわるのか?

 こんなにも信頼を失った総理を持つ日本は不幸だ。安倍首相はコロナ感染症対策で保身を図るのだろうか。政府や地方自治体がいくら、なにを宣言しようとも、個々人は、何からも何も守ってもらえない。

 ヨーロッパでは街のロックダウンしているところでは、働けない人たちへの給与保証を宣言している。日本では、人びとが集まるところへの閉鎖を国は要請しているが、こうしたところで働く人や、運営企業への保証は語られることはない。多くの人にますます経済的不安が募るばかりだ。感染した人の数などどうでもいい。誰でもが感染する可能性はある。その事実だけでいい。

 なぜ安倍首相は、治療薬についても「アビガン」やその他の薬についても発言するのだろうか。私は「アビガン」がどういうものか知らないので、ネットで調べてみた。投与に関してはとても危険な薬であり、たくさんの但書がある。今回のコロナウィルスに効くかどうかは、実験段階であるので、公的な場で大声で語るべきものではない。あまりにも、軽率な総理の言葉に絶望する。治療薬については専門家が発言すべきものだろうし、世界でも共有できる情報でなければならない。