Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

3月14日 特措法成立

14日、国会で承認された特措法(新型インフレンザ等対策特別措置法が施行された。午後6時にそれに関して安倍首相は官邸で記者会見をした。いつものごとく、非常に自画自賛するかの言葉だけがおどっていた。コロナウィルスに関して、日本は感染者を多く出していないことを強調した。そして検査キットも1日に6000から8000件用意しているといった。これまで多くの医療関係者が指摘してきたように、日本は感染しているかどうかを検査をしてこなかったし、感染者を隔離してケアーすることが十分できていない。豪華客船の乗客への対応は大きく間違っていた。それらも日本がとった処置は正しかったかのごとくに語った。そして後先考えずに突然学校閉鎖したことへの、反発を抑えるために、被害を被ったささまざまな部署への給付措置をするという。それは銀行からの貸付も無利子にするという、聞こえはよいものを並べ立てた。だが、今回の突然の首相によるいわば「非常事態宣言」のような言葉で、倒産する会社や企業が続出するだろう。さらには教育界での混乱が予想される。

 しかし、安倍首相はいつもの調子で、自らがとった指揮が功をそうしているかのように得意満面に言った。

 衆議院では立憲民主党の山尾しおりさん、参議院では嘉田由紀子さんがこの特措法に反対した。理由のひとつは非常事態宣言を出す際の国会の事前承認が盛り込まれていない点を指摘している。大変重要なことだ。首相の権限だけが強化された危険性を感じている人は大勢いる。枝野立憲民主党党首はなぜ簡単に妥協したのだろうか。

 安倍首相の記者会見では、いまは「非常事態宣言をだすべきときではない」と、多くの国民の反発を懸念して、牽制した。安倍首相にとっては「コロナ」は「桜」問題を吹っ飛ばしてくれたとほくそ笑んでいるだろう。

 「コロナ」状況がいつまで続くのだろうか。ほぼ自宅にこもりっきりの生活がいつまで続くのだろうか。運動もしないで、じっとしていると、体力も低下しそうだ。

 大学時代の友人から電話がかかってきた。あまり「コロナ」の状況がわかっていないような感じだ。友人はアメリカでほぼ半年、日本で半年を暮らしている。アメリカに永住権をもつ日本人の夫さんと帰国しているのだが、4月にはアメリカに帰る予定をしているらしいが、その状況もあまりピンときていないようだ。

トランプ大統領は、イギリスを除くヨーロッパからの入国を禁止した。ずいぶん前には、中国人、韓国人に対しても入国禁止措置をとったように思う。日本人に対してもいつどうなるかわからないが、かなり呑気に構えている。

 数週間前にも電話があり、共通の友人が入院していることを伝え、状況を知っているのだが、今回も同じことを質問してきた。ご本人は、まったく自分はしっかりしていると繰り返す。そして学生時代の友人たちみんなと会いたいのだという。ここ数年は同じことの繰り返しだが、ご自分のことはあまり語らない。

 誰もが歳をとり、さまざまな記憶が消えていく。ときには昨日まで出来ていたことが、出来なくなっていることもある。そうして誰もが老いていく。突然病気になることもある。

 「コロナ」からさまざまなものが見えてくる。「どう生きるか」、「どう生きたいか」しかないないように思える。