Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

3月8日 国際女性デーと日本アカデミー賞受賞

 3月8日は国際女性デー。コロナウィルスが蔓延しているので、集会はキャンセルになり、各自が自宅でメッセージをだそうということになった。女性の地位は依然として低い。日本はかけ声はいいが、ジェンダー格差は世界で153カ国中121位(世界経済フォーラム、2019年)。朝日新聞によれば、新聞や放送、出版などの労働組合でつくる日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)が、メディア業界におけるリーダー層の女性比率に関する調査結果、新聞・通信38社の8割近くが女性役員ゼロだという。

 性的虐待、セクハラ、パワハラ、賃金差別などなど、何十年前とまったく変わりない。どうして、女性だけがこんな目にあわなければならないのか、「国際女性デー」のたびに思う。

 バーベキューコンロのカバーを作り替えた。ケープタウンの友人からもらったアフリカン布で作った。いろいろと試行錯誤しながら作ってみた。アフリカの動物がいるような感じになった。早くコロナ騒ぎが収まり、ベランダでバーベキュウがしたい。

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3月6日の夜、第43回日本アカデミー賞受賞が発表された。ずっとテレビを観ていた。最優秀主演女優賞は韓国のシム・ウンギョンさん、最優秀主演男優賞は松坂桃李さんが受賞した。ともに映画「新聞記者」に出演した。さらに最優秀作品賞は「新聞記者」だった。

 誰の予想に反しての受賞だったようだが、私はこの作品が受賞し、二人の主演女優・男優がそろって受賞したことはすばらしいと思った。この映画は大手に商業映画館では上映されることが難しく、さまざまな話題を呼んだ。京都で短期間上映されたとき、映画館に飛んでいったが、満員で最前列の端しか席がなかった。とても窮屈な姿勢で観たが、とても感動した。いく人もの女優や男優が出演を断り、さまざまな困難のなかで制作されたものだった。モデルとなった東京新聞の望月衣塑子さんは、たえず官邸の記者会見では意地悪をされ、質問ができずにいる。新聞記者の目を通して浮かび上がる日本の現実を描き出した。政権への忖度や公文書改竄などの問題を扱い、権力とメディアの関わりが浮き彫りになった。

 よくぞ日本アカデミー賞に選ばれたと思った。選考委員会はまったく映画界に忖度なく、公正な目で判断されたことに拍手を送りたい。こうしてこの映画が日本の映画史の中に残ることは喜ばしい。

 もう一度観てみたい。テレビ放映でもしないだろうか。