Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

1月7日、お習字のおけいこ

今年度初めてのお習字のおけいこがあった。

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千字文の「肆筵設席 鼓瑟吹笙」の前半を書いた。意味は、「むしろを敷いて座席を設け 大琴弾いてしょうの笛吹く 」ということだそうだ。

 初級のお手本として利用されてきたのだが、私にとっては1000の文字を書き終えるのに、何年かかるだろうかと思う。ただただ「継続は力なり」なのだ。

 久しぶりに雨が降り、一日中鬱陶しい日だった。洗濯物は風呂場の乾燥で乾かすことにした。風呂場には二本の竿が渡してあり、上から熱風が出ているので、かなりの速さで乾燥してくれる。

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    これまで何年も乾燥機付きの全自動洗濯機を使っていたが、最近の洗濯板騒動で普通の洗濯機に買い換えた。洗濯物はベランダに出て、朝日を浴びながら、干しているが、雨の日は風呂場の乾燥を利用している。
 冬物のセータやフリースが出ていなかったので、ようやく取り出した。フリースの上着だけでも10着以上もあり、同系色のものが何枚もあった。

    テレビ局もようやく日常の番組に戻った。ゴーン氏のことや、IRのことなどが取り上げられている。日本にカジノは必要だろうか。誰にとって必要なのか?ギャンブルであることは明白だ。

 最近では近所にあるパチンコ店にはあまり人が入っていないようだ。以前のバブルの頃には開店前から若い人たちは列を作っていた。だが、今は開店待ちの列はない。若い人たちはまずパチンコに費やすお金がない。日々の暮らしに精一杯で、アルバイトで稼いだお金をギャンブルで使っていられないのが現状だろう。

 IRって何。Integrated Resortの略。初めて知った。統合型リゾートセンターと言えば誰でもわかるのに。すでにこのような商業センターはあちこちに誕生している。この中にカジノを作るということ。これまでカジノは集客センターとして、ギャンブル会場を入れるということだ。外国からのお客さんを誘引するというが、本当にそのような施設を観光客は望んでいるのだろうか。本当に日本人もそのような施設を望んでいるのだろうか。

 この法案の成立には非常に不透明なプロセスがある。最終的には2018年4月に「IR実施法案」が閣僚会議で決定し、2018年7月に成立。あまり審議をしていた記憶はない。バタバタときまった。その背後で多くの国会議員が賄賂を得ていた。今もう一度立ち止まって、きちっと考え直して欲しい。

 南アフリカの女性作家ライダ・ジェイコブスの『ギャンブラーの告白』を思い出す。2004年にクウェラ・ブックスから出版されると、一躍話題になった。ライダ・ジェイコブスは長年カナダに亡命していてが、南アフリカ民主化後に帰国を果たして、執筆活動に専念した。ごく平凡は女主人公は、カジノに入り浸り、ギャンブル依存症になった。複雑な苦しみから逃げるためにギャンブルの世界に迷い込んだのだが、彼女の苦悩に耳をかすと、家族の問題、エイズの息子、宗教などの複雑な問題が彼女を苦しめていた。そこから逃れるために依存症になったのだった。ギャンブルはなんの解決も与えてはくれない。借金ばかりが増えていく。破滅への道を直進するしかない。

 ライダ・ジェイコブスはこの作品を映画化した。その映画をライダの家で見せてもらったことがある。彼女の本の編集をしたのが、私の友人だった。その友人がライダの願いで、映画の感想を知りたいというのだった。私はその共通の友人にライダの家に連れて行ってもらい、映画を三人でみた。小説も結構叙述的に描かれていて、面白かったが、映像もさらによかった。