Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

8月5日 函館山に百合を見にいく

 友人の誘いで、滋賀県函館山スキー場に百合の花を見にいく。夏場のスキー場は何もしないのはあまりにももったいないので、ずいぶん前に百合の花を植えた。朝9時30分出発で、途中近江今津にある「西友」でランチにウナギの「ひつまぶし」を食べた。

西友」は、古くからある川魚やウナギの料理で有名なお店だそうだ。秘伝のタレをつけて、炭火焼きにしたウナギとはとても美味しかった。夏には欠かせない料理の一つで、元気の元となるのは納得。

 箱館山の夏は、標高650メートルのところに約50種類、250万輪の百合の花が咲く。お天気が良かったので、琵琶湖が一望でき、竹生島も湖東にある伊吹山もよく見えた。高島ちぢみで作った「虹のカーテン」も素敵だった。何よりも山に吹く風が爽やかで、しばらく暑さを忘れさせてくれた。リフトで上がった先に、コキアの花畑があった。今は緑々しているが、秋には赤く染まるのだろう。コキアの手前にはクロコスミアという。帰って調べてみると、やはり和名ヒメオウギスイセンで、原産地は南アフリカだった。南アフリカでよく見かけたことも思い出した。

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 今回のドライブは、いつもの3人のメンバーなので、いつものコースに入っている朽木温泉でのんびり汗を流して、地元の野菜と高島縮の布を購入した。

 

 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が開幕3日目で中止された。明らかに政治的介入と暴力・脅迫によるものだ。津田大介芸術監督は、この芸術祭のコンセプトを「情の時代」として問題提起した。彼によると、

「現在、世界は共通の悩みを抱えている。テロの頻発、国内労働者の雇用削減、治安や生活苦への不安。欧米では難民や移民への忌避感がかつてないほどに高まり、2016年にはイギリスがEUからの離脱を決定。アメリカでは自国第一政策を前面に掲げるトランプ大統領が選出され、ここ日本でも近年は排外主義を隠さない言説の勢いが増している。源泉にあるのは不安だ。先行きがわからないという不安。安全が脅かされ、危険に晒(さら)されるのではないのかという不安。」(津田大介『情の時代』コンセプト)

 

 この芸術祭を企画した津田さんたちは、企画展が中止されたことに対して抗議した。

「私たちが求めるのは暴力とは真逆の、時間のかかる読解と地道な理解への道筋です。個々の意見や立場の違いを尊重し、すべての人びとに開かれた議論と、その実現のための芸術祭です。私たちは、ここに、政治的圧力や脅迫から自由である芸術祭の回復と継続、安全が担保された上での自由闊達(かったつ)な議論の場が開かれることを求めます。私たちは連帯し、共に考え、新たな答えを導き出すことを諦めません。」

 

 最近では、「表現の自由」が恐ろしく政治的権力で弾圧され、暴力的言論により萎縮させられる状況を恐ろしく思うのは、芸術家だけではなく、ごく日常を、ごく当たり前に生きている人たちの言葉への検閲がこうして始まっていることだ。