Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

今村復興大臣の発言

今村復興大臣は4月4日に福島の自主避難者に対して『自己責任」と断言し、物議を醸した。その意識はとんでもない。さらに記者の質問に対して、「うるさい」「出ていきなさい」と暴言を吐いた。こうした態度は、大臣としての資質が問われ、なんということかとびっくりした。福島の住民たちが、地元で暮らせない状況が続いているのは、原発事故に対する東電、安倍政権の無責任な方針にある。自主避難者は犠牲者なのだ。

 さらに4月25日に、自民党二階派のパーティでまたもやひどい発言をした。東日本大震災の被害について、「東日本大震災の損失は25兆円と言う計算がある。まだ東北で、あっちの方だったから良かった。首都圏に近かったりすると莫大な、甚大な額になった」と。

  東北で被害に遭った人たちをまるで数字としてしか見ない非人間的な態度に驚いた。日本中の人たちの気持ちを逆なでにした。そしてすぐさま、同席していた安倍首相はスピーチで「東北の方々を傷つける極めて不適切な発言があった。私からも率直にお詫びをさせていただきたい」と謝罪したが、今村氏を大臣に任命した安倍首相の責任は大きい。

 あまりにも無責任な人たちが国家の運営に携わっている。こういう人たちを選挙で選んでいる私たちに責任はある。どうすればこうした状況を変えることができるのだろうか。暗い気持ちになる。

 今国会では「共謀罪」に関する法律について議論されているが、メディアはあまり報道しない。それどころか「北朝鮮」に対して、まるでアメリカ、日本、韓国の軍事戦略の必要性を強調し、一発触発的な報道ばかりだ。まるで「共謀罪」に関する法律の必要性を暗に匂わす。戦争への道を選ばない方向で議論はできないのだろうか。トランプ政権になって、ますますアメリカの軍事力を誇示する政策が世界で闊歩し始めた感が強い。さらに元CIA職員のスノーデンが持ち出した機密文書によると、日本がアメリカの諜報活動に資金を提供していたことを明らかにしている。とんでもないことだ。日本政府は黙っているのだろうか。