Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

日常を取り戻す

 ようやくブログを書く気持ちになった。

6月12日から22日までオランダから友人が京都に遊びに来た。私には母の介護があり、水曜日と土曜日は泊まりがけで神戸に出かけなければならないし、やらなければならないことがたくさんある。そのことは承知の上のことだった。

 友人のテルマとは28年来の知り合いだ。テルマは南アフリカ出身で27年間オランダ、ジンバブエ、アメリまなど様々なところで、南アフリカから亡命して暮らしてきた。テルマのパートナーのジョージは同じくアフリカ文学会のメンバーで私も知り合いだ。最近アメリカの大学を定年退職し、現在オランダで家を購入してそこに住んでいる。彼らは再婚同士で15年になる。以前にテルマは日本に来たことがあったが、ジョージは初めてだったので、かなり興奮気味だった。

 二人は世界中を歩き回っているので、京都でもマンションの鍵をそれぞれに渡しておけば、何の心配もない。金閣寺銀閣寺、平安神宮、御所、桂離宮清水寺、八坂神社、高台寺、姫路城、奈良公園東大寺などは二人で出かけた。私が近くまで送って行ったり、迎えに行ったりはあったが、それでも二人で市バスや地下鉄や近鉄、JRに乗って出かけた。私が付き合ったのは、稲荷神社、上賀茂神社下鴨神社三千院龍安寺大徳寺、鞍馬温泉、四条、錦市場、二条城、神戸の中突堤と(神戸の地震の爪痕)南京町など。久しぶりに日常とはかけ離れた別世界で日頃の疲れを忘れた。

 それにしても京都の観光地には修学旅行生と観光客が多い。毎年増えているのには驚く。

 テルマとは、アフリカ文学会ではほぼ毎年出会っているし、会議に出る前にテルマの家に立ち寄ったことも何度かあり、また南アフリカケープタウンでは何度か一緒になったことがある。テルマとジョージが暮らす、ニューヨーク州の北の端にあるジュネーバにもお邪魔したことがある。

 お二人が京都に来る前は元大学の同僚がサバティカルで鎌倉に来ているので、京都に来る前はそこに滞在していた。それで鎌倉の大仏と奈良の大仏を比較したかったことや、日本好きなアメリカ人の同僚のアドバイスで稲荷大社が日本で一番、日本らしいところと紹介されてきた。私は稲荷大社には外国からの友人を案内して何度か行ったことがあるが、一人であるいは日本人の友人とは出かけたことがない。ビジネスとは無関係な仕事をしてきたからかもしれない。今回感じたのは、外国からの旅行客には、安全で快適に移動できるようになっていているようだ。面白いと思ったのは私たちが日頃気づかないことに、興味を示して、あれこれと疑問をぶつけてくることだ。京都のことを改めて知る機会となった。写真は三千院

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