Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

11月15日 シニア女性映画祭に出かける

今年は、「特集ウーマン・リブ45周年」を記念した女性映画祭。14日、15日の2日間、とよなかのすてっぷホールで開催された。14日の作品、「ルッキング・フォー・フミコ」も「30年のシスターフッド」も何度も見ていたので、それらを見ないで、15日の「沖縄戦の少女たち」(影山あさ子・藤本幸久監督、ドキュメンタリー」と「ビルマに消えた慰安婦たちー1997年5月〜1998年9月現地調査の記録」(森川万智子取材・構成、ドキュメンタリー)を観た。

 大学時代の友人お二人をお誘いして2本のドキュメンタリーと、映画終了後に監督の森川万智子さんのお話をお聞きすることができた。森川さんがなぜビルマ慰安婦をさせられた、文玉珠さんに関心を持ったか、文さんの証言をもとに、日本兵がビルマで実際に何をしたのか、どんな思いで戦争と慰安婦と向き合っていたのか、日本政府の戦後処理の問題などが明らかになった。

 今現実には、安倍政権のもとで、日韓会談、教科書問題、ヘイトスピーチなどから、「慰安婦」はいなかったと言い、歴史の事実をねじ曲げようとする事態が起こっている。私自身は、2000年に松井やよりさんたちが主催した「女性国際戦犯法廷」に参加し、そこで実際に従軍慰安婦に強制させられたアジアの女性たちの証言を実際に聞いた。日本軍がシステムとして仕組んだ女性に対する「性奴隷制」だったと認識したし、戦争が産み出した悪だった。

 いま、日本が戦争への道を進むあれこれの方策を実行しようとしている。そんななかでシリアや中東では戦禍が絶えない。アメリカを筆頭としてフランスも、イギリスも、ロシアも多くの列強諸国が中東をテロでもって、破壊している。一般の市民たちは安心して暮らせない祖国を捨て、ヨーロッパ大陸に難民として大移動している。そんな状況のなかでフランスでのテロが起こった。なんの罪もないフランス市民が標的になった。とても悲しいことだ。

こうした状況を生み出したのは日本もその責任の一端がある。安倍首相はいち早く、G20会議で、アメリカやフランスのイラクやシリア攻撃に協力を表明し、英雄気取りだ。

 沖縄でも、安倍政権は沖縄の人たちや、戦争に反対する多くの日本の人たちの声を無視して、アメリカ軍の基地を作ろうとしている。

 ドキュメンタリー映画「沖縄戦の少女たち」の証言は、胸にささる。彼女たちにとって戦争はまだ続いているのだ。私はすくなくとも戦争のない時代を「平和」な時代を暮らしてきた。沖縄の人たちとも、いま世界中で戦禍に苦しんでいる人たちとも、差別や抑圧を受けている人たちとも、ともに「平和」な社会で暮らせるように歩んでいこうと思った。