Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

年老いた母と過ごす

 神戸で一人暮らしの母を京都までつれてきた。お盆休みの間、しばらく母の面倒をみることにした。日頃はヘルパーさん、デイケアーサービス、食配サービスのお世話になりながら、なんとか一人暮らしをしているが、今後どうするかを決めなければならない。
 数週間前に脳のCTをとり、診察を受けた結果、アルツハイマーの症状が出始めているとのこと。すでに物忘れが激しいことや、何度も同じことを繰り返し、物事の判断力が低下していることは誰の目にもあきらかであった。しかし実際に診断ででてしまったので、そのことを真っ正面から受け止めなければならない。
 この1週間ほどを共に過ごしてみて、これまで漠然としか理解していなかったことが現実になって、押し寄せてきた。年をとるのは、だれも同じだが、親の意識や体がどんどん壊れていくのをみるのはつらい。同じ質問に何度も何度も応えなければならないことにも、正直イライラする。「病気だから」とか「年老いている」からとはなかなか受け止めにくい。肉親であるが故に、残酷な気持ちにもなり、現実を受け止めるのが難しい。
誰もが辿っていく道かもしれないが、どうすれば精神・肉体ともに健康でいれるのだろうかと、つくづく思う。