Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

8月2日 母のお墓まいり

 


 今年はお盆前に母のお墓まいりをしたいと、妹と話していた。なかなか予定が合わなかったが、突然8月2日に日帰りで高知まで行くことになった。朝7時20分のヒカリに京都から乗り、岡山まで。途中新大阪から妹が乗り込んでくる。新神戸、姫路、岡山と止まり、わずか45分ほど。岡山からは特急南風で高知まで。かつては宇野まで行き、そこから宇野ー高松まで船に乗り、そこから高知までいくつものトンネルを通り抜けた。今ではわずか2時間半、途中吉野川の渓流大歩危を超えると高知に入る。綺麗な水の流れに癒されるが、改めて四国は山が多いことを知る。子供の頃は、神戸港から船で行き来したり、延々と列車を乗り継いて行ったものだが、今は便利になった。飛行機もあるが、空港が町から離れているので、町に出るまで時間がかかる。高速バスは5時間もかかる。何度か私が運転する車で母と高知に帰ったことがあったが、もう私は高齢者なので車の運転はしない。

 冷房の効いた車中でのんびりと景色を見ながら高知まで行き、タクシーでお墓のある筆山にいく。市内にある古くからある墓地で、うちの墓の近くには「民権ばあさん」として知られる楠瀬喜多さんの墓もある。今回気づいたのに、中江兆民の墓もあった。楠瀬喜多は子供がいなくて、夫亡き後家督を継ぎ、税金も納めてしっかり生計を立てた。それなのに、女性には選挙権がないことに気づき、民権を要求して戦った人。高知には楠瀬という家名が多い。

 温度は35度近くに上がっていた。タクシーの運転手さんはとても親切に、山から歩いて降りるにはとても大変なので、墓まいりを済ませるまで待っていてくれることになった。母が亡くなった3年前の納骨の時には、高知駅前でレンターカーをしたが、今回は他に行くところもないので、タクシーにした。

 街中までタクシーで戻り、懐かしい商店街をぶらぶらして、土佐料理のお店で鰹のタタキを食べた。3時13分発の特急南風に乗り、岡山で新幹線に乗り換えて京都まで帰った。家に着いたのは、夜の8時前だった。長い一日だったが、何だか気持ちは軽かった。

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高知駅に止まっていてアンパンマン列車。夏休みに入っているので、子供たちは大喜びだろう。

アンパンマンミュージアムもあるそうだが、私は訪ねたことはない。