Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

6月30日 映画「新聞記者」を観る

 梅雨に入っているので、朝から雨が降っているが、それほどひどくはないので、お昼から映画「新聞記者」を観に行くことにした。京都Movixのあまり大きくない部屋だったので、私が行った時にはもうすでにいい席は埋まっていた。残り席は最前列の端っこだったので、とても見にくい席だった。

 東京新聞社に勤める望月衣塑子さんの『新聞記者』をベースにした映画だ。望月さんは、森友、加計学園の取材チームに参加し、前川文部科学省事務次官へのインタビューなどで勇気ある姿勢を示したことで知られる。とりわけ菅官房長官からは記者会見の場で、彼女の質問に対する嫌がらせを受けた。それは誰もがわかるように、安倍内閣府が一体となって、文書の改ざんや事務官の自殺などがあっても、黒を白と言い切ったことで、メディアへの弾圧と国会での無責任が答弁と、森友学園の籠池夫妻の拘留にいたった。まるで何もなかったかのように事態は過ぎている。

 こうした政治状況とメディアとの関わりを問う映画「新聞記者」が6月末に全国で封切りになった。すんなりと上映されるかどうか危ぶまれたが。。。

 映画は、総理大臣官邸における記者会見で鋭い質問をする女性記者が、記者クラブでも疎まれ、新聞社内でも厄介者扱いされる。そんな中、大学新設計画の極秘情報が匿名で送られてきた。彼女(シム・ウンギョン)は上司からその調査を任される。やがて内閣府の役人神崎が自殺をする。その妻はなぜ夫が自殺をしなければならなかったのかわからない。かつての彼の部下だった若手のエリート(松坂桃季)も神崎の自殺の背景に何かがあると思い、独自に調査を進める。

 そしてわかったことは、政府の巨大な陰謀があった。それを暴いていくサスペンス風の仕立てになっている。大学設立と生物兵器製造との関わりがあるという物騒な話が背景にあるが、しかし現実には、学問の発展が戦争と隣り合わせにある状況が明らかされる。これらの事実も隠蔽されていくのか、明らかにされるのかは今後の問題となるところで映画は終わる。とても緊迫した映画だった。

 映画館は満席だった。かなりの年配の人たちが関心を持ち映画館に足を運んでいた。

 G20サミットでも、何が議論され、何が議論されなかったのかはあまりメディアも公表しない。外国のメディアはG20サミットの問題点をはっきりと指摘する。安倍首相は、大きな成果があったかのようにジェスチャーしているが、これまで以上の進展はないようだ。

 むしろG20サミット後の、トランプ大統領のパフォーマンスで、板門店北朝鮮金正恩氏と南の韓国の大統領文在寅氏が出会い、1時間にも及ぶ会談を行ったという。G20サミット中は、日本の安倍首相は、全く韓国の大統領とは会談を持つこともなく、存在を無視し続けた。なんという安倍首相だろうかと思う。アメリカのトランプ大統領のパフォーマンスに踊らされてはいけないが、しかしトランプ大統領の描く「アメリカ・ファースト」の外交と国策を演じているが、日本は明確なビジョンがあるのだろうか。アメリカのいいなりになり、アメリカ追従の外交、政治を行おうとしているのではないのだろうかと思ってしまう。

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  私の気分転換に、部屋着=寝間着を作った。派手な布だが、暑さを吹っ飛ばしてくれるかな。胸元はゴムを入れて、絞っている。歳をとると、着やすい、脱ぎやすい服が何よりだ。残り切れで袋も作った。