Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

26日 ゴミ処理と大坂なおみ世界一位

 大型ゴミを処理するために、持ち込みゴミの廃棄場に午後から2回行った。160キロと180キロもあった。よくぞ溜め込んでいたものだと思う。断捨離ができて嬉しいが、額類はまだ処分できないでいる。久しぶりに見る安野光雅のロンドンの版画は裏をみると結構なお値段で購入していた。ターナーの版画もあった。新しい場所で生き返ったようだ。

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  全豪テニスが始まった。大坂なおみさんが優勝した。ハラハラしながら応援していたが、重要な場面で見事な勝利を得た。相手方も素晴らしい戦いぶりだった。どんなスポーツでも一生懸命戦う姿には感動する。大坂なおみの勝利を、メディアは日本人として、アジア人として世界一位になった、歴史的快挙として紹介する。彼女の父親はハイチ出身のアメリカ人で、母親が日本人であるが、テニス選手としては日本国籍で登録しているからだそうだ。大坂なおみがまだ無名の頃、母親がヨネックスと交渉してテニス道具などの提供を頼んだそうだ。ヨネックスは社員を派遣して、大坂なおみの実力を検討させた。その結果、あまり芳しい報告ではなかったが、ヨネックスの社長の決断で大坂なおみを支援することになったというエピソードをどこかで知った。大坂なおみは日本とアメリカの二重国籍を持っているので、母親は、最初アメリカのテニス協会に支援を求めたが、非常に冷たかったという。そこで日本のテニス協会に登録することになった。今ではアメリカのテニス協会が大坂なおみを誘っているという。

 日清食品ホールディングスの広告動画に登場する大坂なおみは、肌の色を白く表現されていた。批判が上がり、すぐにその広告は撤去されたが、無意識のうちに大坂なおみには父親のアフリカ系ハイチ人の血が入っているので、「褐色」人種ということになる。こうした広告の作り方の背後には、無意識の「黒人」に対する差別意識がある。

 さらに朝日新聞は、大坂なおみのスポンサーでもある日清食品の広告を取り上げ、「なぜ多くの人が騒いでいるのか分からない。この件についてはあまり関心が無いし、悪く言いたくない」とあるのは、朝日新聞社は、「騒ぐ人たちのことも理解はできる。この件についてはあまり気にしてこなかった。答えるのはきちんと調べてからにしたい」の誤りだったと謝罪した。「大坂選手の英語での会見内容を、誤って訳しました」とある。天下の朝日ともあろう新聞社がこうしたことをよく平気で言えると思うと腹立しくなった。

 ともかくも、メディアは大坂選手に対して、どうしようもない偏見があることだけは確かだ。