Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

ベストとリストウォーマー

年中、布と毛糸は溜め込んでいる。涼しい時期には布でシャツやスカート、袋、パンツなどを作る。寒くなってくると、じっと座り込んで毛糸でひたすらセータやベストを編み続ける。上賀茂神社の手作り市で購入したマルティナさんのOpalの糸を取り出し、ベストを編んだ。表と裏の糸を変え、極めてシンプルに長方形に編んで、脇と肩を糸綴じをした。裾は2目ゴム編みでまとめただけ。シンプルだが、新鮮な感じで仕上がった。

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残った糸で小さな飾りポケットとリストウォーマを作ってみた。Facebookに載せると多くの友人から素敵だという反応をいただいた。マルティナさんの糸はドイツ生まれ。彼女は長年京都で暮らしていて、様ざまな手づくり市で作品を売ったり、編み物の実践をしてこの糸を販売している。東北地方を襲った大きな津波被害の後、彼女は気仙沼に住み込み、新しく事務所を開いて、東北の人々を励ますために編み物教室を開いている。確かに一人でコツコツと編むのも楽しいが、多くの人たちと一緒におしゃべりをしながら、一つの形を作り上げる作業も楽しい。マルティナさんは東北の人々の心に寄り添いながら、新しい人の輪を作っている。マルティナさんの作品はとてもシンプルだが、彼女曰く、「自由に、好きに、作ってください。自分のアイディアを入れてください」。この糸はドイツ製だが、いろんな色に染め上げていて、日本の紬の糸のように計算しつくして一本の糸に様ざまな色で染めているので、編んでいる中で模様が浮き上がってくる。次には何色が来るのかなあという期待があり、編んでいて飽きない。面白い糸だ。日本人では野呂英作さんの糸が好きだ。シルクの手染めの糸で色合いが素敵。私のセータの多くは野呂さんの作品。

 私のFacebookに載せていると大勢の友人たちが、反応してくださり、中には南アフリカから私のために編んでくれたマフラーを預かってきた友人が早速郵便で送ってくれた。それが青いふぁふぁのマフラー。とても癒しになる。