Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

台風の爪痕その2

今度の台風は近畿地区に大きな爪痕を残した。日が経つにつれ、その被害の大きさが明らかになっている。そんな矢先に北海道で大きな地震があった。電気、ガス、水のライフラインが切断され、未だに生活が成り立たないでいるところが多くある。実際に京都の街もあちこちで大木や無数の枝が折れている光景が目につく。

 下鴨の我が家では、電話回線がおかしくなった。インターネットが繋がらなくなり、パニック状態であれこれやってみた。だがうまくいかない。いつもなら、一旦切断されたら、再接続をすれば済む。2日間の格闘でやっと分かったのは、NTTから来ている電話線がどうも怪しいことが判明した。家のライン電話は外からも内からもかからなくなった。NTT西日本に連絡するが、受付の電話番号に何度かけてもかからない。別の電話をかけると、その電話は岡山のNTTが受け取り、対応してくれた。そして最終的には、私が何度もかけていた番号を与えられた。すぐさま、その電話はいつも話しh中になっていて、繋がらないことを知らせると、その岡山の係から「お客様窓口」に取り次いでくれることになった。だが、本日中は無理かもしれないと言われた。結局最短で9月30日に電話工事の方が調べに来ることになった。その間、電話もネットも使えない。この時勢で全く不便なことだ。

 このように、大きなニュースにはなっていないが、近畿で多くの家の電話に不都合が発生している。暴風雨で電話回線が切断されたり、家が倒壊で電話が繋がらない状態になっている。多くが携帯電話を持ち、家の電話には頓着がないのかもしれない。だが、うちのように古いインターネット回線を使っているので、電話は普段ほとんど使うことがなくなっているが、ネット環境を維持するには、電話回線が必要だ。

 上賀茂のマンションでは、電話回線をやめて、光フレッツに切り替え、どの部屋からもスムーズにWiFi環境で接続できるのと、今回の暴風雨も建物によって守られてきた。だが、古くから住んでいた木造の家ではいろんなことが起こった。

 結局、夫のコンピュータは下鴨の家で作業用として使っているが、メールができないのでは、仕事の連絡がつかなく、困るので急遽、上賀茂のマンションに使っていないコンピュータを復活させ、メールとインターネット用に設定した。

 こんなことで時間と労力を使わなければならない。被災者の方たちのことを思えばこの程度で済んだが、北海道では未だに地震が続いている。火山灰の上にできた山肌の地滑りとはいえ、唖然とする光景がテレビで映し出されるたびに悲しくなる。

 それにひきかえ、政府は何をしているのだろうかと怒りがこみ上げてくる。安倍首相の言葉はあまりにも無責任で、言葉だけ羅列しているようで、全く人間味がない。モリカケ問題で象徴しているように、「真摯に受け止め、きちっと説明をしていく」というが、全く何の説明もなく、責任もとらない。

 こんな中、『本院は、安倍内閣を信任せず』(第三書館)の本を読んだ。2時間43分に渡る枝野幸男(立憲民主)の国会演説である、衆議院本会議の内閣不信任案議事録(7月20日)。各党の姿勢、各議員の立場がよくわかった。

 こんな時期に安倍首相はロシアに出かけた。国民が大変な時期に、のんきに会食をしたり、ゴルフをしたり、自己アピールのパフォーマンスには余念がない。あ〜あ〜あ〜とため息が出る。