Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

成人式とは

1月8日成人の日。全国のあちこちで成人の日には「事件」が起こる。羽目を外したくなるのか、テレビで取り上げられ、注目されたいという気持ちがあるのか。

 レンタル着物着付けや「はれのひ」が営業を突然中止した。成人式に出られなかった人たち、他の店が対応して、なんとか着物を着て成人式に出ることできた人たちがいた。明暗が分かれた。「はれのひ」の社長が突然、店を閉め、行方不明で、連絡不能状態になった。

 少し前に起こった旅行代理店「テルミークラブ」と同じく、お客からかき集めたお金を資本に自転車操業をして、経営が行き詰まってしまったようだ。だからといって、すでにお金を振り込み、当日を待ち望んでいた、一生に一度の機会を踏みにじっていいのかと怒りがわく。

 2年も前から着物を注文し、お金を振り込んで、成人式当日を楽しみにしていた人もいた。着物の生地を選択して、振袖を仕立てるのに時間がかかるので、2年前から予約しても不思議はなかった。すでに持っている着物一式を預けている人もいた。そうした着物がどうなったのか定かではない。こうしたことは絶対にあってはいけない。

 そのこととは、別に成人式とはいったい何なのかと思う。女性は、ほぼ8割が振袖の着物に白い毛皮のショールという格好だ。大学の卒業式でも同じ光景が見られる。こんな高価な衣装を身につけることができる人もいれば、できない人もいる。成人式の「制服」のような「着物」が、出席者と欠席者をわけるのはよくない。多くの市町村では、成人式の出席率は40〜50%で、地方ほど出席率が高くなるそうだ。

 選挙権は18歳になった人に与えられた。成人は20歳、飲酒できるのは20歳以上。若者を何歳から大人入りと見るのかは、法律的にも、社会制度的にも、今後の課題となっている。

 「晴れ着」が成人式出席の「制服」にならないような、「おしゃれな普段着」で出席できる成人式ができるといいのにと思う。