25日(月)、久しぶりに友人と北山でランチを楽しんだ。食事後、レストランの前にある京都府立植物園に入り、ゆっくりと散歩をした。友人は京都で暮らすようになって、15年にもなるが、植物園に一度も足を運んだことがなかったという。比較的近い場所に住んでいるのに、時間的、精神的余裕がなかったという。
植物園で出会った人たちの中に、ふじばかまを見るために来た人がいた。2箇所で見られるという。最近新しく、日本の花々を集めている場所にあった。古くからは万葉集にふじばかまが歌われているが、京都では絶滅危惧種に指定され、下鴨神社やあちこちでふじばかまの育成に力を入れている。
乾燥すると淡い匂いがするので、昔の人たちは、ふじばかまを匂い袋にして身につけていたそうだ。野に咲く花たちを、布に染めたり、化粧品にしたりと、女たちの生活に取り入れた知恵には脱帽。自然の色は素晴らしく、それぞれに名前をつけて身近なものにした先代の人々に感謝したい。私の好きなイヌタデ。サクラタデも可愛い。藍染にするタデアイは別種類のもので、お目にかかったことはないが。