Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

異常なコンピュータ世界に生きる

 ネット世界は異常だと思う。メデイア・リテラシーが問われる。嘘の情報と真実の情報を瞬時にして見極めなければならない。数ヶ月前に、Apple IDのパスワードを変更した。あまりApple Storeで買い物はしないが、それでも時々購入するものもある。

 Apple Storeからメールが来て、最近パスワードを変更しているが、再度登録し直す必要があるという。不審に思いながら、少し入力し始めた。途中でこのメールは偽物で、不当に入金を要求するウェブに誘導するものであるという警告が来た。ほぼ何も入力していなかったので、無事だったが、コンピュータ世界でこんな犯罪行為をするのだろうか。

 例えば、この前のアフリカ文学会に出席するためには、ネット上で登録し、クレジット・カードで参加費などを前金で支払わなければ、ならなかった。ホテル代もカード番号を知らせておき、キャンセルした場合は自動的にカード支払いになる。このように相手先がわかっていて、カード番号を知らせることは度々ある。時々カード番号が流出したというニュースが流れて心配することがあるが、安易にネット社会を信頼しがちである。

 以前、二度ばかり私のクレジット・カードがどこかで盗まれた。一度は私は日本にいるときに、大量のエビをケープタウンで購入しようとしているが、どうかという確認の電話がカード会社からあった。この時は難を逃れた。

 別の機会にケープタウンに滞在中、3日間、1日につき30万円ほどの購入があるという日本のクレジット・カード会社から電話があった。私はその3日間はケープタウンにいなかったし、毎日そんな大金を使う必要がなかったことを説明した。しかしすでにカードでの購入が済んでいたので、一応100万円近くのお金を私が支払いをして、2ヶ月後にカード会社から返金があった。海外に滞在中だったので、そのカードが止まり、廃棄処分となった。現金を持ち合わせていない海外生活では、カードがなければ不便。再発行にも時間がかかる。もう一枚別のカードを持っていたので、生活には困らなかった。

 つい最近もアメリカの銀行で一枚のカードから現金を引き出せなかった。いくらカード社会だとはいえ、水のペットボトルを購入するのに、いちいちカードは使えない。現金が必要になる。どうしてなのかわからないが、幾つかの銀行で何度かトライしたが、ダメだった。そのカードで品物を購入するのには全く問題はなかった。それで銀行から現金を引き出すのに、もう一枚のカードを使った。

 カード社会の不便さと、便利さがある。コンピュータがうまく作動しない時に生じる混乱は想像以上だ。日常生活でも、コンピュータの誤作動で電気やガスが止まったら、たちまち大混乱が起こる。都会生活に慣れきった私など、3日以上サバイバルできないかもしれない。