ガーナの女性作家アマ・アタ・アイドウ(75)さんは、母の日によせてfacebookにコメントを書いている。
「母の日って? 母の日って何? 祝福するよりは、「母」であることが苦痛だと社会はみてきた。随分昔から、すべての社会で、残酷さの程度の差はあれ、女性に罰をあたえる空間であった。月経、妊娠、出産にまつわる酷いタブーから始まる。
いくつかのコミュニティでは、今日でさえ、月経中の女性は、家族、とくに男性への食事を作ることが禁じられている。これは彼女たちに休憩の時間を与えるということではない。とんでもない。彼女たちは不浄だと思われているからだ。だが、国際女性デーのように、365日のうち一日だけでもあるので、なによりもいいことのだと私たちが何故認めなければならないのだろうか。一歩づつとでもいうのか。」
アマらしい発言だと思った。ひさびさに聞いた痛烈な男性社会に対する批判だ。男性中心社会が、いくら「母」を賛美し、子供に対して無償の愛を要求しようとも、女性たちにとって、「母」になること、「母」にならないことがどれほど厳しいかを無視できないという視点がある。
そして、365日のうち、たった一日だけ、「母」になった女性だけを祝福するのでいいのかという厳しい声が聞こえて来る。