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Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

3月31日 伊藤公雄さんの退職記念講演会

 3月31日。京都大学大学院文学研究科教授(社会学)の伊藤公雄さんの退職記念講演会が、3時から京大の時計台で行われた。友人とともに京大での最終講義を聞きに行く。伊藤さんは「近代(Malεーhegemony)社会の終わりを前に〜なぜ男性学・男性性研究だったのか〜」を講義した。

 なぜ男性学・男性性研究をはじめたか、ジェンダー研究のなかで女性学ジェンダー研究は主流をしめるなか、男性側からのジェンダー研究を進める必要性を感じたという。理論と実践のなかで伊藤公雄さんは男性学を確立していった。近代男性性の構図は、優越指向、所有指向、権力指向に象徴される男性優位社会への限界を感じたという。近代(男性主権)社会とジェンダー再考のなかで、価値観の変容、産業形態の変容、労働形態の変容のなかで、男性の位置の再確認を迫られた。大量消費社会から、新・自由主義と近代国民国家の変容、グローバル資本の拡大、格差の固定化・拡大化を経て、男性優位主義のゆるぎ、「男性たち」の危機感、剥奪感の男性化をめぐる研究の軌跡が語られた。

 「男性主導社会」としての「近代」の終わりを経験し、これにどう対応するかを考えたのが伊藤公雄さんの「男性学・男性性研究」だった。「認識ペシミズム、意思のオプティミズム」(ロマン・ロラングラムシ)に向かうのだろう。

 久しぶりに学術講演にふれて、刺激を得た。久しぶりに多くの人に出会った。