Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

TBSテレビ60周年企画「レッドクロスー女たちの赤紙」

「レッドクロスー女たちの赤紙」の後半部だけをみた。前半を録画していなかったので、前半の物語がどうなっていたのか、私は知らない。

 戦争が人生を狂わせるというテーマはよく伝わっており、人の命を奪う暴力性を描いていると思った。しあわせな家族が戦争によって引き裂かれていく様子が残酷なまでに詳細に描かれていた。

 どんな状況であろうとも、誇り高く、理想に裏打ちされた一人の看護婦の主張が、まわりの状況を変えていく。後半部では、離れ離れになった母と息子のそれぞれの思いが描かれていた。第二次世界大戦から中国革命、朝鮮戦争を経ていく歴史の変遷もカバー。

 戦争下における日赤や従軍看護婦らの役割があまりにもヒューマニズムの観点から美化されていることに、多少違和感を感じた。また、戦後の中国の社会変化をも一人の共産党員を通じて、ヒューマニズムの立場から描いていることにも。

 いま、集団的自衛権安全保障関連法案が衆議院を可決し、参議院で議論されているが、安倍政権の強引ややり方に、日々反対の声が全国で上がっている。私自身も7月18日の全国一斉抗議集会に京都で参加した。これは澤地久枝さんや鳥越俊太郎さんらの呼びかけで「アベ政治は許さない」のポスターをかかげた。自前でプリントアウトして、厚紙にはりつけて手作りのプラカードを各自が示した。

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 だが、メディアはほとんど取り上げることもなかったが、日々抗議の声は上がっている。高校生たちまでもが、自主的な抗議行動にたちあがっているし、国会前には多くの人たちが集結している。

 メディアはきちっと「戦争にノー」を突きつける人たちの声を報道してほしい。