Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

おひな様の並び方

 西宮の酒蔵レストランで食事をしたとき、3月3日のおひな様の日にちなんで、おひな様が店のあちこちに飾られていた。大きなテーブルの上におひな様が飾られ、食事をしながらおひな様を心行くまでながめれるように演出されていた。お食事のオードブルの一品も、陶器のおひな様の中にホタルイカの酢みそ和えが入っていた。手のこんだ演出で楽しませてくれる。
 おひな様をどう飾るかでひとしきり議論がわく。私は子供の頃から、向かってお内裏さまは左、おひな様は右となっていた。最近デパートなどで見かけるひな飾りの多くは、その反対のものがあった。京雛と関東雛では並び方が違うことはしっていたが、何が正しいのか、どうなっているのか不思議の一つだった。
ちなみに私の二人の孫には、それぞれにおひな様を贈ったことがあるが、どちらも我が家飾りになっている。


どちらも屏風を背にして左が男性、女性が右。結婚式と同じ。
現在一般に広く売られている雛人形は関東雛と言い、向かって左にお殿様が座り、右がお雛さま。逆に向かって右側にお殿様が座っているものは京雛と言われ、古くからの伝統らしい。
 とくに大正天皇の頃に西洋文化が導入され、西洋式に天皇が右側に、皇后が左になった。そうした慣例からもおひな様の並びかたも変わったといわれる。
 どちらでもいいといえばいいが、何となく習慣で見慣れた位置に落ち着きをかんじてします。
 私のおひな様はまだ箱の中に眠っているので、はやくだしてあげようと思う。若い頃に私自身のおひな様を私自身が木目込み人形でつくった。いろんな装飾類は古くなったり、壊れたりして無くしたものもあるが、年に一度やってくる三月におひな様を飾ろうと思う。