Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

3月10日 戸塚刺繍展を見に行く

何十年も昔に、小学校から高校まで同じ学校に通った友人が、長年戸塚刺繍をやっているのでここ最近ではその刺繍展を西宮北口にある阪急百貨店に見に行くことが恒例となっている。友人は長年横浜で暮らし、夫さんの転勤、震災が原因で神戸に戻ってこられた。神戸時代から続けておられた戸塚刺繍に力を入れてアート作品をつくっている。いくつか彼女の作品を持っているが、細かなフランス刺繍はほのぼのとした構図と綺麗な糸で一糸一糸と針を刺す芸術作品だと思っている。
 私自身は人に習ったことはないが、フランス刺繍やスウェーデン刺繍をさすのが大好きだった。いまだに持っているのは、手提げカバン。これは何度かリメイクしているが、初めは書類入れにしていたが、いまは手をつけ、マチをいれて手提げに。
友人の作品は今回すべて売り切れで、私は購入することはできなかったが、この次を楽しみにすることにした。手元に友人の作品がないので、次の機会に写真をアップすることに。

今回のメンバーは高校時代に放送委員会で三年間一緒に過ごした仲間だが、女子会。男子も交えての会は昨年の暮れに集まり、男性には刺繍は興味のない世界なので、お誘いしなかった。
お昼は、今津まで移動し、酒蔵とおりを散策してからにした。この地域は震災で多くの建物が壊れたのか、新しい工場がたち、昔の風情は観られないが、酒を造るのに重要だった水の神様をまつっているところが、あった。まわりはまったくの野原にかわっていた。
ランチは、白鷹禄水宴の竹葉亭でひな祭りにちなんだかわいいお食事をいただいた。ひな飾りが最近ではお内裏さんが向かって左、おひな様が右が私には普通だったが、その反対のところが多い。京飾りと東飾りの違いだと聞いたことがあるが、よくわからない。どちらでもいいといえばいいのだが、ちょっと気になっているところ。ゆっくりと食事をとりながら、日頃の元気を共に喜ぶ。

西宮神社まで歩き、ちょうど十日戎で境内に若いアーティストたちが手作りの作品を持ち寄って売っていた。なかなか趣向をこらし若い感覚の作品がならんでいた。最近では物を増やしたくないので、なかなか手にとって購入する所まではいかない。西宮神社は私の生活圏のなかに入っていないので、ここに来ることはめったにない。これまで一度しかきたことがないが、なかなか由緒ある神社で立派。三連春日造の珍しい構造の本殿であり、
江戸時代寛文三年(1663)に四代将軍家綱の寄進になる国宝の本殿だそうだ。一度家事で焼けているが再建されている。

 最後は、西宮市大谷記念美術館まで歩く。結構な運動をしたが、おしゃべりが続いていたので、遠さを感じなかった。「飛翔する表現」をテーマに所蔵品による展覧会があり、山下摩起、下村良之介、塚脇淳の作品が展示されていた。下村良之介の作品は鶴や鳥がテーマで、とくに写真にある作品がすてきだった。日本画特有の色使いに感動。どうすればこういう色がだせるのかと思った。