Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

1月26日 母を訪ねる

 92際になった母は気丈夫に一人暮らしをつづけている。三人の子どもがいるが、それぞれに家庭を持ち、同居は難しい状況にある。いずれ何とかしないといけない。母は「元気でいるから心配ないからね」といいながら、最近では訪ねて行くと、「ありがとう。また来てね」と気弱にいう。一人暮らしの寂しさをじっとこらえているのだと思うと、かわいそうになる。
 ようやく少し時間ができたので、一泊して帰ることにした。日曜日の夜は久しぶりにすき焼きを食べた。一人ぐらしだとなかなか鍋物の料理を食べることはないので、とても嬉しそうに、「おいしい、おいしい」と連発していた。きっと、一人ではなく誰かと一緒に夕食ができることが嬉しかったのだとおもう。翌朝も、ホウレンソウを入れた目玉焼きと、フルーツサラダとトースト、コーヒ牛乳で朝食をとった。毎日はトーストも一枚の半分しか食べないのが、一枚も食べれたと喜んでいた。家族の誰かに食事を作ってもらって、一緒に食べたいのだろうと思った。
 母の住んでいる所は、神戸市の開発地区で、デパート、スーパーマーケット、病院、郵便局、銀行、レストラン、何でもある便利なところなので、助かる。母と一緒に買い物に出て、必要なもの、重たいものなどを購入した。
 すき焼き用に買ったお肉の余ったものと牛蒡の佃煮、粕汁、根菜野菜の煮物、マグロとネギの炊き合わせ、キノコ類の炊き込みご飯などを作った。
 母が近くに住んでいれば、毎日でも顔をだし、食事も一緒にできるのにと思いながら、しばらくはときどき通ってくるしかないと割り切っている。
 この1月からデイケアーサービスにも週2回行き始めた。いろいろな人が出会えて、少しは楽しい時間を過ごしているようで、ほっとしている。何度も、デイケアーサービスで作ったものを見せてくれた。節分用のひいらぎとイワシの絵に、色鉛筆できれいに塗ってあった。また言葉をいれるゲームで100点をとったことを嬉しそうにみせてくれた。まるで小学生が学校に通ったときのようだが、それでも楽しければいいと思う。