Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

日本版NSCって何のこと?

 いつの間にかNSC法が国会を通過し、12月4日に発足する。新聞をみても、TVのニュースでもNSCと表現されている。何のことかよくわからない報道の仕方が巧妙だ。National Security Council「国家安全保障会議」のことだが、なぜ、どうして英語の頭文字をとったもので語られ、日本版NSCというのか。
 いま特定秘密保護法とこのNSC法とはセットになって、国家の機密に関わる重要な法案であり、戦争への道を開くものだ。いつの間にか国会を通過させているし、メディアもわけのわからないものにしていて、ことの本質を明らかにしようとしない。野党の民主党ですら、この国家安全保障会議に賛成している。2006年の安倍第一次内閣の時に出てきたものだが、頓挫していた。アメリカの要請をうけてこうした法律が、いま次々と国会を通過していくのを恐ろしく思う。
 今朝の東京新聞(Web版)で、次のように解説していた。
 「安倍晋三首相にとって、会議の設置は政府の憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を容認するなど、自衛隊の海外派兵路線の第一段階。秘密保護法案まで成立すれば、外交・防衛政策に関する情報は政権の意のままに隠せ、重要な政策変更も検証できなくなる恐れがある。」
 まさに私たちが危惧するのはこの点だ。