Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

8月30日(金) Fatima Dikeと出会う

 今日も雨。しばらくシーポイントのe-Cafeでメールを読む。今年秋卒業の学生が単位不足のため、教務から再課題要請がきた。メールのおかげで、学生への課題をだし、そのうちにレポートはPDFデ送られてくるだろう。これも世界中をかけめぐるネットのお陰。
( 写真は私のフラットの寝室から見える景色)
 12時にArtscapeでFatima Dikeと会う約束をしていたので、そこへ行く。ランチタイムなので、その近辺には駐車場がふさがっていた。別の駐車場をみつけてとりあえずく、その場を離れる。ファティマとは2年ぶりかもしれない。Artscapeの正面玄関で待ち合せていた。オフィスに電話をかけても誰も撮らない。すごく複雑な場所にあるので、正面玄関まで迎えにいくということだった。30分以上もたっても現れない。そこで、私はここで働く人にファティマのオフィスを尋ねた。だれもが知ってたのはありがたかった。あとでファティマに尋ねると、誰にでも挨拶を交わしているので、お互い知り合いだという。このことだけでもすごいと思った。
 難なくオフィスにたどり着くと、ファティマは銀行に出かけていて、いなかった。オフィスに一人いた舞台マネジャーがいた。若くて、明瞭な人だった。しばらく南アフリカの舞台芸術の話をする。ファティマが戻ってきたので、一緒にArtscapeのレストランで軽食を食べる。彼女はベジタリアン。私はハイクという魚のフィッシュ&チップスを食べる。かつては白人劇場だったArtscapeが、政府の財政的支援を受けて新しく生まれ変わったこと、ファティマが演劇部門でかかわるようになったこと等をいつものようにエネルギッシュに語ってくれた。
 アスロンの小学校に通う孫を迎えにいき、ランガの家まで送る。アフリカ社会では、車を持っている人がそうするのが普通なので、私はレンターカーだが、それでも送り迎えは当然のことだと思っている。
彼女は精力的に仕事をし、戯曲の出版、演出、若者への演劇指導などに忙しい。そうした中でもアメリカからやってくる学生をホームスティで受け入れ、あれこれ南アフリカを理解する機会を作っていることを誇り高く語ってくれた。
 
 帰り道、ジェームズの家により、ゆっくりとした気持ちで、ネヴィルの話を聞くことができた。ネヴィルの近著 Thoughts on new South Africa(死後出版)は刺激的な本で、PRAESAやVulindela Reading Clubのことが書かれており、とくに現在の南アフリカの政治、経済、文化、教育、言語の問題に触れられており、問題解決の視点が明晰に展開されている。ジェームズとカレンのみがネヴィルと面会できたので、ネヴィルの強い精神、意思がこの本に書かれていることを知ることができた。新しいプリンターとコンピュータとの接続を頼まれる。