Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

8月24日(土) 

ランガのモコネ小学校で毎週土曜日に開催されるブリンデラ・リーディングクラブに参加。10時に行くと、10数人の子どもたちが学校の門の外で待っていた。係の人がまだ来ていない模様。しばらくして、コミュニティの人がやってきて、門をあけてくれた。PRAESAが主催しているプログラムだが、今日はPRAESAのスタッフは来ないとのこと。子どもたちはすでに30数人がやってきていて、狭いグランドでゲームをはじめた。しばらくしていつものように教室で歌ったり、本を読んだり、絵を描いたりした。
 2006年にこのリーディングクラブを立ち上げるときから参加してきたので、子どもたちはどんどん入れ替わるが、古巣に帰ってきた気持ちにさせてくれる。ちょうど一年前に亡くなったPRAESAのディレクターだったネヴィル・アレクサンダーが始めたプロジェクトがボランティアのスタッフによって受け継がれて、懸命に子どもたちと関わっている姿を見てうれしく思った。ネヴィルの思想と実践が生きていることを実感した。

ボランティアの一人は、ケープタウン大学修士課程で翻訳に関する勉強して、ネヴィルの指導を受けた最後の学生で、こうしてネヴィルのプロジェクトを継続していることに誇りをもっていた。彼はアフリカの言語間、あるいは英語とアフリカ語間の翻訳・通訳の重要性を理解してきた。いまは政府の機関で専門知識を生かして仕事をしているとのこと。


 12時前にリーディングクラブは終わる。子どもたちはオレンジと、新聞折り込みの物語をもらって、楽しそうに家に帰って行った。
 ランチを済ませて、ネヴィルのお墓参りをした。ネヴィルが住んでいたグラシー・パークにあるKlip Road Cemetry共同墓地の中にネヴィルが眠っていた。日本と同じでお墓にお花を供える風習がここでもあったので、墓地の入り口で売っていた、プロテアやフィンボスの花束を買った。こんな大きな墓地に来たのは初めてだった。

夕方の5時から、アンジェラとアナリと私の三人でアンジェラの家で水彩画をかいた。アンジェラは2006年から1年間私にフラットを貸してくれた人でもあったので、久しぶりの再会を喜んだ。アンジェラとアナリは最近に偶然に出会い、一緒に水彩画をかいている。夕食はアンジェラが作っておいてくれた魚のスープと、私が持ち込んだ手巻き寿司。卵、椎茸、人参、三度豆、キュウリ、アボカドの手巻きだが、とても喜んでくれた。ケープタウンでは寿司は高級料理の部類に入っているのでなおさらだった。
 アンジェラと私の間には共通の友人がいて、よく一緒に食事をしたり、山道を散歩したりした。人のつながりは面白いと思った。