Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

長浜をぶらぶら

長浜盆梅展が昨日から始まったので、急遽観に行くことにした。JR京都駅から米原経由で長浜まで行く。およそ1時間10分。NHK大河ドラマ「江ー姫たちの戦国」で長浜が一躍有名になった時に、長浜を訪れたことがあった。秀吉の時代にタイムスリップしたような感覚におそわれ、非日常をひととき楽しむことができた。
今回は、盆梅展をみることができた。慶雲館という長浜の迎賓館が会場だった。浅見又蔵氏が私財を投じた別邸で、1887年2月21日に明治天皇が京都行幸の帰路に休憩されるために建設された。2階には玉座が設けられ、そこから、琵琶湖と長浜の町が一望できる。敷地は6000平米。総檜造り寄棟造2階建で約500平米。この別邸の命名は、当時の総理大臣・伊藤博文とか。現在は長浜市に寄贈されている。この歴史的な建物の中に、すばらしい盆梅が展示されていた。樹齢400年という梅の古木等、約90鉢が並べられていた。盆梅は300鉢ほどあるが、開花時期にあわせて90鉢が交代で展示されているそうだ。日本一の盆梅展とのこと。梅のほのかな甘い香りが部屋中に漂い、多くの人が思わず梅の花に顔を近づけていた。
 写真の右下の黄梅は珍しいそうだ。北野神社の梅林や城南宮の梅園などもみごとだが、盆栽として作られた梅も愛らしくていいと思った。
長浜駅周辺の、伝統的な建物が点在する黒壁エリアを歩いた。

黒壁美術館に入る。1880年代のエミール・ガレの作品に出会い、感動した。ここの係りの方いわく、第三セクターによりバブル時期にヨーロッパに買い付けに行き、ガレの作品を何点も購入したとのこと。黒壁美術館の近くにはガラス工房もあり、ガラス工芸家たちの現代の芸術作品を楽しむことができた。

町の中をぶらぶらしながら覗いてみた店に並べている古布や食器類などから、長浜の豪商たちの昔の暮らしぶりを垣間みることができた。豊かな文化を楽しんでいたのだと思った。真宗大谷派長浜別院大通寺にも立ち寄った。総欅造りの山門の、みごとな彫刻に驚いた。境内ではちょうど今日から馬酔木盆栽展が開催されていたので、そこも見学することにした。馬酔木の盆栽展は珍しく他ではあまりないそうだ。そこでは円山応挙狩野山楽・山雪らの襖絵や、井伊直弼の7女が4歳の時に縁あってこのお寺の養女になり、輿入れ時の篭や道具なども展示されていた。


最後に長浜城歴史博物館に行き、天守閣から長浜の町や琵琶湖を一望した。比叡山系や比良山系、伊吹山などが美しい。
長浜城は、羽柴秀吉豊臣秀吉)が築城した最初の城として知られる。長浜を拠点に繰り広げられたさまざまな戦国武士たちの栄枯盛衰を垣間みたような気分になった。現在の長浜城歴史博物館は1983年に犬山城伏見城をモデルに復元されたもの。