Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

朝の散歩とお弁当

 朝食後8時からの散歩はほぼ一ヶ月つづいている。空気がさわやかで歩いていて気持ちがいいし、毎日変化が見られるのも嬉しい。高野川沿いの土手には、いろんな草花たちが夏の暑さと闘いながら成長していたのだが、ここ1週間の間に、北大路から出町柳までの土手の草花が刈り取られた。川沿いの中州に茂っていたのも短く刈られた。葛の葉っぱは地面にはいつくばり、長く蔓をのばしているので、半分以上は残っている。いつに花をつけるのか楽しみだ。太陽の光を受けて地面から彼岸花が姿を現し、いよいよ秋の到来を告げてくれる。

彼岸花は、彼岸の頃に咲くのでこうした名前がついたようだが、地方によって呼び名が異なる。世界中で1000以上の名前があるそうだ。地獄花とか曼珠沙華とか死人草とか葬れん花等と呼んでいた。彼岸の頃に亡くなった人が花となるので、決して摘んではいけないと言われていた。彼岸花は有毒なので、動物を寄せ付けないために、土葬だった頃に墓地に植えていたとも言われる。一種独特な花の姿や葉っぱのないことなどから、ひどい名前がつけられ、むやみに摘んではいけないと教えられていたのだ。お葬式や仏事に使うシキミ(樒、シキビ)などについても大人になって初めてその意味を知った。シキミ全体が有毒の木で、果実に毒性が強く、食べると死亡することもある。匂いが強いので動物や邪気を追い払うとされていたそうだ。特に葬儀には枕花として使われ、死者が安らかに黄泉の国に行けるように、獣を追い払うといわれる。子どもの頃に、「ドングリの実を食べてはいけない。耳が聞こえなくなる」と言われたのも、ドングリに似た実を誤って食べることを戒めたのかもしれない。

 朝9時には、お弁当を持って仕事に向かう。袋物作りは長年の趣味だが、最近作った弁当袋は、絞りの着物の切れ端を縫い合わたもので、手触りがよく結構お気に入り。お弁当がいっそうおいしく感じられる。

ここ1週間のお弁当。少し涼しくなったので、ランチジャーを取り出し、前夜のトマトシチューを入れてみた。手間が省けて、結構おいしかった。汁物、暖かいものもOK。