Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

太田神社のカキツバタ

 太田神社にカキツバタを見に出かけた。上賀茂神社を抜け、神山の麓の狭い昔からの裏道を抜けて行く。普段は住民しか通らない道だが、観光客がちらほらとみえる。太田神社は上賀茂神社摂社なので近い。大昔は上賀茂の地は、沼地であったという。大田神社の東側が沼地になっていて、「大田の沢」と呼ばれ、カキツバタの群落として知られる。現在では約2万5000株が自生している。1939年には国の天然記念物に指定されたという。
 ほぼ毎年、ここのカキツバタを見にくるが、うっかりしていて満開の時期を逸することがある。今年はうまく咲き始めたカキツバタを楽しむことができた。写生をしている人、お弁当を食べている人、写真を撮っている人、平安時代からの雅な景色に誘われて、いつもより大勢の人が来ていた。

 平安時代歌人藤原俊成の歌。「神山(こうやま)や 大田の沢の かきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ」