Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

韓国の花たち

 韓国外語大学の龍仁校でアジアにおけるアフリカ研究に関する会議があり、出かけることになった。これで韓国には7度目の訪問となった。2005年には梨花女子大学で国際女性学会が開催され、世界中の女性学、ジェンダー学研究者や活動家が集まった。韓国の政府はこの会議を全面的にサポートし、女性の社会進出を応援していたのに感動したことを今でもよく覚えている。
 韓国は、関空からわずか1時間半ほどの所にあり、外国という気がしない。宿泊するのは、いつもソウル市庁の近くなので、いろんな点で便利。日本では日常的に在日韓国人との交流があったり、留学生と関わることも多い。最近ではBSテレビで、毎日何本の韓国ドラマが放映されているので、韓国は身近な存在になってきた。
 とりわけ、春の草木が日本のものとまったく同じで、より親近感を覚える。桜の花が終わり、ツツジが咲いていた。道路の淵や公園のあちこちに咲いているタンポポ、タネツケソウ、ミミナグサ、ハコベなどはまったく同じ。
 李王朝時代の宮殿、昌徳宮 (チャンドックン)や、景福宮(キョンボックン)は何度か訪れたことがあるが、四季折々で異なっているので、新鮮な気持ちで楽しんだ。
(昌徳宮)昌徳宮は1405年に景福宮の離宮として建立され、この写真の敦化門は離宮の正門で、韓国最古の門だそうだ。韓国も日本も中国文化の影響を受けたことがわかる。正面に続く、真ん中の道は一段高くなっていて、王様だけが歩くという厳然たる身分制度があった。現在は世界遺産に指定されている。
(景福宮、香遠亭)王と臣下が親睦を深めた場所。香遠亭の周辺にあった建物は日本が植民地支配をしていた時代に破壊された。今はその面影はまったくなく、この香遠亭のみが残っているという。広い宮殿のなかで、足を休める場。
 これらの王宮のすぐ近くに北村韓屋街がある。いわば王宮で働く高級官僚たちの住まいだったようだ。現在も裕福な人たちの住まいになっていて、韓国の伝統的家屋を知る生活を垣間みる観光地にもなっている。