Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

金星と木星が接近

 昨夜と今夜、夕暮れ時に西の空をみていると、二つの星が輝いて見えた。いつも日が沈むと金星は輝いてみえる(宵の明星)のですぐにわかるのだが、いままでに見たこともない星が金星の近くに輝いている。
 
 ふたつの星がとても輝きあっていて、お月さまはみえない。とても不思議な光景なのでインターネットで調べてみると、二つの星は金星と木星ということだった。しかも3月13日と14日に金星と木星が最も接近するという。偶然に見た夜空だったが、金星と木星を同時にみることができた。金星は最も明るい星でマイナス4等星、木星はマイナス2等星だそうだ。ローマ神話では木星はジュピターで気象現象を司る神様、金星は女神のヴィーナス。
 南アフリカケープタウンにはアフリカ最古の天文台がある。1820年に設立され、いまなおここの天体望遠鏡は健在だ。ときどきここを訪れ、夜空に浮かぶ星座についての説明を受け、実際に天体望遠鏡で星をながめたことがあった。はじめて土星を観たときには感激した。小さな星のまわりに輪っかのようなものがあり、帽子のようにも見えた。教科書で見たことがある土星だった。星座にまつわるさまざまな物語は、限りなき大きな夢を与えてくれる。古代の人たちと同じ思いで星を眺めることができる至福の時だ。世界中の誰もに星は平等に輝いている。