Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

1月2日、北野神社で書き初め

 午後から北野神社に出かける。ここ何年か娘一家と書き初めに参加している。私は賞をもらったことがないが、筆で文字を書くことを楽しんでいる。下の孫は、5歳のとき初めて書き初めで金賞をもらったことが、きっかけとなり、習字に興味を持つようになった。あまり口数の多くない子だが、「これで頑張る」と一言いった。その後も毎年金賞をもらっている。大筆で丁寧に書く文字はのびのびとして気持ちがいいし、心を込めて筆を走らせて、線を引くときは格別であるようだ。姉に対するライバル意識なのかもしれない。
 私自身も昨年からしばらく中断していたお習字を復活させている。習字の面白さは毎回書く字が微妙に異なり、同じ字が書けないところにある。他の人が書いた文字をよく観察するようにもなった。漢字の面白さは、様々な線が混ざり合っていて、お互いが邪魔し合わないようにうまくバランスがとれていたり、構成の美しさにある。
私が今年に書いた文字は、迎春。
 書家も大勢いるし、すばらしい書をたくさん目にすることがある。私の字などは、とても人にお見せするようなものではないが、一字一字を丁寧に書くときには、心の余裕のようなものが必要となる。私が水泳をしているときに、水の中で無心になって「お魚さん」のようにひたすら泳ぐときと同じ気分だ。
 最近では文字を書くことがほとんどなくなった。コンピュータで文字を書くようになってから、実際にペンや鉛筆で漢字を書くことが少なくなり、どんな字だったか忘れている。このブログのように、コンピュータで簡単に文章を書きなぐる機会が多くなり、字の上手へたに関係なく文章が書けてしまう。その人の手書きの文字からみえる個性が消え失せてしまった。