Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

2011年12月31日、大晦日に

今年はおせちを作らないと決心しながらも、ついつい作ってしまった。何十年とおせちを作りつづけて、習いとなってしまっている。新年の三が日はおせちさえあれば、食事の準備に手間がはぶけるので、昔の人の合理的な食生活だったし、この日だけは主婦の休日だったのだろう。ごまめや黒豆は「マメに働くために」、数の子は「子どもをたくさん産むために」、蓮根は「先の見通しをよくするために」、くわいは「芽が出るように」、昆布は「よろこぶ」とか・・・。本当にいろいろとこじつけたものだ。私の得意料理はたたきごぼう。ごまを大量にすりおろし、白みそと砂糖と酢で、たたきごぼうをあえる。確かに三が日の食事で、満腹になったお腹の掃除にはごぼう等の繊維質の野菜は効果覿面。

正月の準備もすべて整い、最後の掃除と食事もすませて、7時にはテレビの前に座る。NHK紅白歌合戦を聞きながら、私が着ていた手編みのベストが小さくなったので、その袖口をほどいて11歳の孫用に編み直す。先日も二人の孫にポンチョを作った。頭からすっぽりかぶり、肩を覆う形。袖がない分自由に手が使えるので、すっかり気にいってくれた。紅白歌合戦は女性陣の赤組が勝利した。NHKの朝ドラ「おひさま」の主人公役をつとめた井上真央さんの丁寧な司会が功を奏したようにも思えた。


紅白が終わると、我が家恒例の儀式として、下鴨神社に初詣にいく。古いお札を納め、新しいお札を購入するのが習わし。1月1日午前0時に下鴨神社の門が開き、真夜中に大勢の参拝者が境内の本殿に向かう。今年は若い人の和服姿は見あたらなかった。誰もが普段着で静かに参拝していく。境内では大きな木が組み立てられ、燃やされる。誰もが暖をとりながら、赤い火をみつめていると、幸せな気分になる。

2012年は誰もが平穏な気持ちで暮らせる年であってほしい。脱原発宣言ができる年であってほしい。私自身は健康でいたいと願う。