Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

久しぶりに南アフリカで過ごす

8月3日から28日まで、南アフリカを「旅」した。ケープタウンヨハネスブルクで友人たちに再会し、元気をもらった。その間、ノーザンケープ州を8日間旅したのは、新しい経験だった。寒い冬が終わり、ちょうど春が到来し、ナマクアランドと呼ばれる地域に、一斉に春の花が咲きはじめた。辺り一面、小さなナマクア・デイジーと呼ばれる花々たちだ。一度見てみたいと思っていたので、大感動だった。小雨が降っていたので、花たちは完全に開ききっていたわけではないが、それでもみごとだった。どこまでも続く平野には花の絨緞があちこちに現れる。

2泊目をクレイン・ペラで過ごした。ここはオレンジ川が流れ、その河畔沿いにはデイツ・パームが植えられており、対岸の山並みはナミビア側にある。ちょうど夕暮れが近づいていて、山も川もオレンジ色に染まっていた。南アフリカからナミビアに亡命していった人たちは、この川を渡ったのだろうか。映画のシーンで観たように、頭に服や本などを載せて命がけで川を渡って行ったのだろうか。

ペラには、1814年に創設されたこの地域最初のカトリック教会がある。ナミビアから逃げてきたコイサンの人々のために建てられたという。ちょうど日曜日だったので、立ち寄ってみた。牧師さんはイタリア人だったが、町の人たちが集まってきていた。礼拝に参列している人たち、教会の外で世間話をしている人たち、タバコを吸っている若者たち。