Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

節電の大号令は? 

 節電の大号令が毎日、毎日テレビで流れる。誰もがわかっているが、号令をかけられれば、ちょっと頭をかしげたくなる。暑さをしのぐために「保冷剤グッズ」でとか、節電にLED電球への買い替えが叫ばれる。いずれにしても消費を促される。
 今日の朝日新聞(7月5日生活面)に、「街の灯控えめ案外いい」が目にとまった。日本は「光の過食症」見直す契機とある。確かに外国では夕食時になると、部屋の電気を消し、食卓のローソクの灯で談笑を楽しみながら、長い時間をかけておいしく食事をいただく。はじめのうちは、なれない灯に戸惑いがあったものの、食事の時間を大切にする文化はいいと思う。フルコースでなくとも、ちょっと手をかけて作ったデザートが出てきて、食事の後にコーヒーや紅茶を楽しむ。おかげで、簡単にできるデザートの作り方を多く学んだ。タルトは結構得意でよく作る。ケーキ屋で買うと甘すぎたりして、健康のことが気になるので、自分の体にあった砂糖控えめで、フルーツの甘さをしっかりと引き出すタルトは作りおきも結構たのしい。
 要は生活スタイルをちょっと変えるだけで、節電にもなるし、家族や友人の絆が濃くなる一石二鳥の暮らしとなる。いまもテレビでは、暑い夏の乗り越え方は、古い伝統文化に「涼」を学ぶという番組をやっている。ウチワ、風鈴、スダレなどの庶民の生活から見直そうという。結局は電化に頼るだけの近代生活からの脱却をすすめるものだ。
 私は暑い時期だからこそ、汗をかいて、涼しくなろうと思う。毎日、朝晩やっている運動はテレビの前においた踏み台をつかった「踏み台昇降運動」。一回20分から25分のゆっくり昇降運動を、一日二度行う。有酸素運動なので余分な脂肪を燃焼するし、無理なくあっという間に汗をかき、新陳代謝を高める。この汗を流すことで、運動後の「涼」は、気分を「すっきり」させてくれる。早朝の鴨川、高野川沿いの散歩も嫌いではないが、短時間の「踏み台昇降運動」は、1ヶ月以上、毎日続いているのだから、合理主義者の私にはいまのところ気に入っている。
 これまで窓を閉め切ってついつい冷房のスイッチを入れていたが、いまや家中の窓を開けて、風を通せば涼しさを感じるようになった。案外路地と路地の間や、家と家の間を通ってくる風はひんやりしている。自然を体で感じるようになったことで、ちょっぴり豊かになった気分だ。
 以前からもやっていることは、夏になると家中のふすまや障子を取っ払い、家中に風を通すことだ。そのためにも部屋の掃除をして物を置かないようにする。見た目の「涼」も大事だから。